リモンチェッロは、アルコール・砂糖・レモンの皮を原料とする、南イタリアのレモン・リキュール。もともと、家庭でとれたレモンを、各家庭で煮詰めて作っていたのだそうです。家で作っていたという点では、日本の梅酒に似てますね。
観光客を通じてリモンチェッロの人気が広がり、いくつかのメーカーがリモンチェッロを製造・販売していますが、日本ではまだどこでも手軽に買えるというほど流通しておらず、百貨店のお酒売り場、あるいはネットなどで購入します。
まずは飾って楽しみたい、南イタリアの家庭的リキュール
今回、呑んでみたのは南イタリアで400年以上、代々の味を受け継いでいるカプリピゥ社のリモンチェッロ。
ここのリモンチェッロは、デザインボトルが種類が豊富でかわいいのです。イタリアの形や、地球やギターの形など、必ず好みのものが見つかるはず。絵付け師が1つずつ手作業で瓶に描いたという絵も味わい深く、飲むよりもまずは飾って楽しみたいルックスです。
豊かな気持ちになれる…大人の飲むスイーツ♪
飲み方は、食後酒としてショットグラスで一杯、ストレートで飲むのがポピュラーです。冷凍庫でキンキンに冷やしておくと、なおよし。アルコール度数が30度以上あるので凍結しません。
ショットグラスに注ぐと、とろっとした状態。
ほんの一口、なめる程度にいただくと…甘い!かき氷シロップのレモン味のような甘みがドッと押し寄せますが、そのあとにレモン独特の苦味が広がります。さらに、ほのかに感じられる清涼感…と思うのも束の間、喉の奥がカッと焼けつくような感覚。体温が0.1度上昇するような高揚感。レモンの甘みの余韻が心地よい。
これは大人の飲むスイーツです。この一杯があるだけで、贅沢な気持ちを味わえます。
たとえ夕食が納豆と白飯だけでも、食後にほんの少しのリモンチェッロがあれば、まるでフルコースのご馳走を食べたあとのような豊かな気持ちになれる…というのは、ちょっと大げさかもしれませんが、そのくらいショットグラス一杯のリモンチェッロは、食後の気分を甘くやさしく包みこんでくれるのです。
合うお料理は、もちろんイタリアンに越したことはありませんが、食後酒ですので、和洋中なんでもござれです。
ソーダ水と割って、レモネード風にしたり、マーマレードとリモンチェッロを混ぜて大人向けサンドイッチにしたり、レシピの幅も広いようです。お酒が好きな人はもちろん、食べることが大好きな方にぜひお試しいただきたい逸品です。
合う料理:なんでもOK
シチュエーション:食後 デザート代わりに
★メーカー名 カプリピゥ社
商品名 リモンチェッロ イタリア
アルコール度数 30%
酒類 リキュール
原材料 アルコール(穀物由来)・砂糖(ビーツ由来)・レモンの皮
(さのぶん)