5月14日は、ローズデーです。
ローズデーとは、韓国の非公式の記念日で、恋人のための日。
2月のバレンタインデー、3月のホワイトデー、4月のブラックデーを経て、この日までに結ばれたふたりが、薔薇の季節である5月に、薔薇の花束を贈り合う日とされています。
恋人との関係を進展させるためには、雰囲気の良いデートが必須ということで、5月に行われる「ソウルバラ祭り」にちなんで制定されました。
毎月14日は記念日がある韓国(ローズデーだけじゃない!)
1970年代に日本に定着したバレンタインデーや、その後制定されたホワイトデーは、中国・韓国・台湾といった東アジアの一部の地域にも広がり、「恋人にプレゼントを贈る日」として定着しています。
韓国の場合はそこからさらに発展し、毎月14日には何かしらの記念日が制定されているほど。
こうした非公式の記念日は飽和状態となっており、ローズデーはそんな記念日のひとつでもあります。
しかし、恋のイベントは盛り上がるもの。薔薇の花が盛りを迎える頃に、恋人たちは互いに薔薇の花束を贈り合うことで愛を確かめ合い、愛を語らう日となっています。
ローズデーと対称的な「イエローデー」in韓国
ちなみに5月14日は、イエローデーという、ローズデーと対になる記念日があります。
バレンタインデー、ホワイトデー、ブラックデーが過ぎても恋人ができなかった人は、黄色い服を着てカレーライスを食べるというもので、カレーライスを食べないと一生独り身になると言われています。カップルはふたりで、恋人がいない人は独り身同士で、いずれにしても街へ出かけて食事を楽しみ、楽しい時間を過ごす日になっているのかもしれません。
根強い人気を誇る韓国の焼酎・ソジュ【ローズデーと一緒に覚える基礎知識①】
恋にちなんだ記念日が毎月ある韓国ですが、恋人同士のデートは日本とそれほど変わらず、映画や遊園地、ドライブなどを楽しむカップルが多いようです。
一緒に食事をするときは、ちょっとおしゃれな居酒屋などで料理やお酒を楽しむようですが、ワインやカクテルなどとともに、今でも根強く好まれているのがソジュです。ソジュは韓国の焼酎のことをいいます。
韓流ドラマの食事シーンに出てくる緑色の小さな瓶に入ったソジュは、クセのないすっきりした味わいで、老若男女を問わず親しまれています。
女性に人気のクァイルソジュ【ローズデーと一緒に覚える基礎知識②①】
なかでも近年、女性に人気なのがクァイルソジュ。
フルーツのフレーバーをつけたソジュのことをいいます。焼酎独特の風味を感じさせず、その飲みやすさから、若者世代や女性の間で支持されています。クァイルソジュのブームの発端は柚子です
2015年に柚子風味のソジュが発売されたことで火がつき、発売から100日で4000万本を販売するほどのブームになりました。
その後大手メーカーが次々と新しいフレーバーのソジュを発売し、現在でもブームが続いています
アルコール度数は12~14度と焼酎にしては低く、フルーツのフレーバーでカクテルのような飲み心地です。瓶も360mlで小さいことから、飲み比べをするのにも向いています。
似ているようでちょっと違う日本の韓国焼酎【ローズデーと一緒に覚える基礎知識③】
クァイルソジュの飲み方は、瓶ごとよく冷やして小さなグラスに注ぎ、ストレートで飲むのがスタンダード。
日本でもサントリーから「ふんわり鏡月」というフルーツフレーバーの韓国焼酎が発売されていますが、こちらはアルコール度数が17度と、韓国のクァイルソジュよりも高く、ソーダ割りで飲むのに適しています。
日本の場合、焼酎をストレートで飲む習慣があまりないので、割っておいしく楽しめるように造られているのでしょう。
プレゼントの薔薇の花をテーブルに飾って、韓国料理を用意し、よく冷えたクァイルソジュを酌み交わせば、たちまちそこはソウルの居酒屋です。
恋人がいる人も、いない人も、クァイルソジュの飲み比べを楽しめば、心地よい5月の1日が過ごせるのではないでしょうか。
飲み過ぎに注意しつつ楽しみたいですね。