早くも今年の新酒が、酒屋さんの店頭に並びました～♪
新酒一番乗りは「作(ざく)」！
「作」は、鈴鹿サーキットで有名な三重県鈴鹿市に酒蔵があり、先日表彰式が行われた「SAKE COMPETITION 2014」では5位入賞(3年連続の入賞)、「全国新酒鑑評会」でも5年連続金賞受賞、その他国内外の品評会での受賞は数知れず、地酒好きの間では有名な清水清三郎商店の代表銘柄です。
思えば、「作」は秋のひやおろしも8月の終わりに発売され、わたしが行きつけの酒屋では、この秋最初に入荷したひやおろしでした。ひやおろしも新酒も、どこの銘柄より早い。
おっと、「新酒って何？なんとなくわかるけど」という方にひとこと解説。
「ボジョレー・ヌーボー」がボジョレー地域で造られた、できたてのワイン(＝ヌーボー)を指すように、日本酒の「新酒」も、今年度(平成26年7月1日以降。酒造年度について、詳しくはこちら)仕込んで最初にできたお酒なのです♪
な～んて語ってみたものの、実はわたし、新酒を呑むのは生まれて初めての日本酒ビギナー。(一応、日本酒検定3級受験勉強中ですけどね)
呑んでウンチクなんて語れませんが、思ったまんま、感じたまんまに、好き勝手言わせてもらいます～！
色は無色透明。特に特徴もなく普通。
香りは…やさしいって言うより、元気いっぱい？
ところが。
口に含むと、あれ？印象が変わった。ふわ～っとみずみずしい香りになって鼻に抜けていく！若い。何かが若い。新酒ってこういうこと？！
香りとは別に、味わいにはパンチが効いている…押しが強く、ぐいぐい来るね～！と思っていると…そっと顔を見せましたよ、やさしさが。お米の甘味が、やさしくのどをなでるように通り過ぎていく…余韻はアッサリ。
以前、「作」のひやおろしを呑んだとき「これがまろやかっていうのかな？よくわかんない」と思いましたが、今、「しぼりたて」を呑んでみて初めて「ああ、ひやおろしはまろやかだった」って思えます。「しぼりたて」は、猛々しい。
しかしながら「作」のひやおろしを、「女子高生みたい」って例えたのは、あながち間違いじゃなかったと思います。
「ひやおろし」が女子高校生で、
「しぼりたて」は、男子高校生。
つまり、「しぼりたて」は爽やかでやんちゃで、ツンデレのロマンチスト…そんなお味のお酒です♪男子高校生に対して、わたしの妄想がやや入ってますけどね。
さて、おつまみは何が合うかな？
個性の強い味なので、料理選びが酒呑みとしての力量が問われるような気がします。濃厚、さっぱり、しょっぱい、この3種を用意してみました。
濃厚系代表：豚ロースの味噌漬け焼き
さっぱり系代表：もずく
しょっぱい系代表：塩辛
では、さっそく、「作」のしぼりたてとお料理のマリアージュを探求！
豚ロースの味噌漬け焼き
お酒を呑む…ああ美味しい！
⇒お肉…うん美味しい！
⇒またお酒を呑む…え？何これ！？
お酒の味が変わってしまった！なんだかお酒が苦く感じられたのです。何度試しても同じ。
一番合うだろうと思った、ガツンとした濃い味付けが意外にも合わないとは。。。そしてここまで味が変わるとは。。。
「豚ロースの味噌漬け焼き」が合わなかった(とわたしが思う)だけなので、豚の角煮とか、肉じゃがとか、焼き鳥とか、ほかの肉料理は合うかもしれません。
もずく
磯の味が、お酒の華やかさを軽減させてしまうような気がしました。
塩辛
この3種類の中で一番合う！塩と肝でしか味付けしていないという、こだわりの塩辛。シンプルな塩気と、イカの肝の濃厚な味わいが、お酒のフレッシュさとうまくからむと思う。日本酒と塩辛！お酒好きにとっては鉄板ですね♪
もう少し挑戦してみます。
キムチ
これが意外にイケる！キムチの辛さが、お酒の甘味を引き立ててくれる感じ。
さんまの開き(焼き魚)※お写真なくて恐縮です。
合わない。さんまの苦味が強調されるような気が。。。
出し巻き卵※お写真なくて恐縮です。
これはイイ感じ！お酒のみずみずしさがひきたちます！
イカの一夜干し
イカの一夜干しは、わたしが一番好きなおつまみ。これが合わないと悲しいな…という思いが通じたのか、はたまた酔っ払ってきたのか…いや、これは合う！イカのほんのりした甘味と塩気を、力強く包みこんでくれるのです。イカが男子高校生にお姫様抱っこされている、そんなイメージです。
上記はすべてわたしの主観ですので、ご了承ください♪
これから、いろいろな酒蔵から新酒が発売されます。このお酒は、どんなお料理と合うかな？そんなことを考えて愉しむ、冬のはじまりもいいですね。
日本酒のマリアージュについては、ぜひこちらもご参考に。⇒「日本酒にお刺身」は迷信？！お酒と料理のマリアージュ
作 ざく しぼりたて純米原酒
酒造名：清水清三郎商店株式会社
精米歩合：60％
原料：米（国産）・米麹（国産米）
アルコール：16度
1800ml：2,700円(税別)
720ml：1,350円(税別)
ホームページ：http://seizaburo.jp/
