毎月8日は「信州地酒で乾杯の日」です。
長野県、経済4団体、業界団体で構成される「信州地酒で乾杯の日推進協議会」により制定されました。
数字の8が乾杯のときに杯やグラスを重ね合わせたとき上から見た姿と似ていることから、毎月8日に決まったのだとか。
長野県で製造される清酒やワイン、ビールなどの酒類(地酒)の普及を目的とし、この日には地酒の飲み比べなどのイベントや企画が実施されています。
まずは、長野県についての豆知識をいくつか挙げてみましょう!
長野県ってどんなところ?
■別名は「信州」
「州」とはクニの意味。昔、「クニの漢字1文字+州」という呼び方が日本で流行った時代があったようで、信濃国の「信」+「州」で「信州」となりました。
■周囲8県に隣接していて、その数日本一。海に面していない。
■面積は、北海道、岩手県、福島県に次いで4位。
■健康寿命は、男性81.0才、女性84.9才と双方全国1位。
(平成30年値 平均自立期間(公益社団法人国民健康保険中央会))
■移住したい都道府県ランキング1位(2020年田舎暮らしの本)
■博物館・美術館の数 全国第1位=345館
※2位:北海道331館、3位:東京都312館(平成30年度社会教育調査統計表(文部科学省))
■1人あたりのゴミ排出量の少なさ 全国第1位=1人1日あたり811g
※2位:滋賀県834g、3位:京都府838g(平成30年度一般廃棄物処理事業実態調査(環境省)
3,000m級の山々に囲まれ清流に恵まれ、雄大な大自然に包まれている長野県。
日本一の長寿県であることからも、健康的、エコ意識が高い、文化的など様々な意味で豊かさにあふれた県であることが伺えますね!
長野県の郷土料理といえば?
①御焼き(おやき)
小麦粉やそば粉、米粉をこねて作った皮に、野菜のみそ和えや漬物、あんこなどを包み込んで焼いたもの。(蒸したものもあり)
②馬刺し(ばさし)
馬肉の刺身のことで、熊本県や長野県の名物料理。
くらした肉をうす切りにして、しょうがじょうゆ、にんにくじょうゆなどを添えます。滑らかな舌ざわりが特徴です。
③蜂の子飯(はちのこめし)
クロスズメバチの子(幼虫、さなぎ、若バチ)を乾煎りし、塩や酒、砂糖、しょうゆ等で味付けして炊きたての飯に混ぜたもの。
④御手繰(おたぐり)
長野県飯田市近辺の郷土料理。馬のはらわたを刻んで4~5時間かけて水煮し、みそと酒で味つけしさらに煮込んだものです。
⑤五平餅(ごへえもち)
長野県南部の郷土料理です。まずご飯をつぶして、薄く細長い板にしゃもじ状に握りつける、もしくは太く長い竹串に平らなだんご型にしたものを2~3個刺し、これを火にかざしてあぶります。
クルミやゴマをつぶして砂糖、しょうゆ、みそ、またはこれらを混ぜ合わせたタレをその表面に塗り、香ばしくなる程度にあぶって仕上げます。
海がなく山深い地域だけに、山の幸が豊富でそれらを使ったお料理が発達したのですね。そして、そんな幸せの国長野県には、おいしいお酒もたっくさんあります。
これからの初夏の季節に楽しみたいお酒をご紹介していきましょう!
初夏に楽しみたい長野のお酒①
最初のお酒は、1662年創業「真澄」の蔵元、宮坂醸造の「真澄 純米吟醸 すずみさけ」です。
「真澄」は、日本酒本来の味・香り・コク豊かな日本酒として全国的に高い評価と信頼を得ており、毎年行われている各種の品評会では常に上位にランクされています。
宮坂醸造は、長野県諏訪市にあります。
1946年、優良清酒酵母「協会7号酵母」がこの蔵元の諏訪蔵で発見され、その後日本各地の酒蔵が採用し、近代酒質確立の礎になったのはよく知られています。
このすずみさけには、長野県産「美山錦」・長野県産「ひとごこち」を使用。主に焼酎に使われる白麹と、真澄らしい7号酵母を用いた後味すっきりの純米吟醸酒。白麹はクエン酸をたくさん出すので、柑橘系のような爽やかな酸味があるのだとか。
今までにない軽快な口当たりと、全体を引き締めるほのかな酸味が特徴です。
よく冷やして楽しみたい1本です!
初夏に楽しみたい長野のお酒②
長野県はワイン用ぶどうの生産量日本一を誇ります。
(平成29年産特産果樹動態等調査(農林水産省))
降雨量が少ない、日照時間が全国平均に比べ長い、昼夜の気温差が大きいといった気候や土壌などがワイン用ぶどう栽培に適しており、日本を代表するワイン生産地と言えます。
国産ワインの品評会でも高い評価を得ており、良質なワインづくりを行うワイナリーが数多く存在しています。
代表的なブドウ品種は以下。
・コンコード
・ナイアガラ
・信濃リースリング
・浅間メルロー
・竜眼・善光寺ブドウ
今回ご紹介したいのは、安曇野ワイナリーの「ナイアガラスパークリング」です。
安曇野ワイナリー株式会は、安曇野市のワイン・ヨーグルト製造メーカー。自社畑を有し、質の高いワインを世に出すことを目指しているのだとか。
ナイアガラは、長野県で多く栽培されている白ワイン用のブドウ。生食用として導入され、コンコードとアメリカ原産のキャッサディー種を交配して作られており、しっかりとした甘みと華やかな香りのワインになります。
このスパークリングワインは、ナイアガラを100%使用。この品種ならではのフレッシュで華やかさのある香りが特徴的です。
口に含むと、甘さとほのかな酸味が感られ、ぶどうの旨味が口いっぱいに広がります。程よい酸味で、次の一口がまた飲みたくなるワイン。
キリっと冷やして食前・食中に楽しみたい辛口スパークリングです!
初夏に楽しみたい長野のお酒③
ワインもそうですが、日本産のウイスキーが世界でここ数年非常に注目されていることをご存じですか?
海外のメジャーなウイスキーコンクールで、本場スコットランド等のウイスキーと肩を並べ、日本のウイスキーが輝かしい成績を収めています。
長野にも由緒正しいウイスキーの造り手が存在します。
長野県中央アルプス駒ヶ岳山麓標高798mの地にある、マルス信州蒸溜所です。
中央アルプス駒ヶ岳山麓の「雪解け水」と「深い霧」がマルスウイスキーが目指す本物の味を育んでいます。
暑い季節にソーダ割にしたいのは「マルスウイスキー・ツインアルプス」です。
ツインアルプスとは、「中央アルプス」と東方の「南アルプス」なんだとか。
雄大さをイメージしたブレンデッドウイスキーです。このウィスキーの一番の特長は甘やかな香り。「バニラやクッキーの様な甘い香り」と「熟したフルーツの香り」の二つの香りが一体となった豊かな芳香が楽しめます。
水割りやハイボールで飲むと、軽やかに舌の上で踊る甘さがより一層感じられます。
価格も手頃なので、お好みのフルーツジュースで割ったりとさまざまな飲み方を気軽に試してみてもよさそうですね。
美味しいお料理、美味しいお酒、そして自然豊かな名所いっぱいの長野。
ワイナリーや醸造所見学ができるメーカーもあるので、感染症が終息したら訪れてみたいものです♪