毎月3日、4日、5日はみたらし団子の日です。
み(3)たらし(4)だんご(5)の語呂合わせから、毎月3日、4日、5日を記念日として山崎製パンが制定しました。
スーパーやコンビニなど、さまざまなお店で販売されているみたらし団子を、手軽なおやつとして親しんでもらうことを目的としています。
起源は京都・下鴨神社のお祭り
甘辛い醤油味のあんがかかったみたらし団子は京都生まれ。みたらし団子は、京都の下鴨神社の「御手洗祭」に起源があるといわれています。
鎌倉時代、下鴨神社にある「糺の森」に後醍醐天皇が行幸し、御手洗池で水をすくおうとした際、大きな1つの泡が現れ、続いて4つの泡が現れました。
この泡を模して、串の先端に1つ少し大きなものを、少し間を空けて4つの団子を串に団子を刺したものを作ったといいます。
串に刺さった団子は人の体を模しているといわれ、一番上が頭、残り4つが身体を表しているといいます。
竹の先を10本に割って扇状に広げた串を使い、もともとは10本でワンセットになっていました。
もともとは醤油団子だった「みたらし団子」
みたらし団子が今のような、甘辛いたれがかかったお団子になったのは、第二次大戦後のこと。もとは醤油のつけ焼きだったといわれています。
戦後になってから入ってきた黒砂糖を、醤油に加えて葛粉でとろみをつけた甘辛いたれを作り、団子に絡めて売ったのが、みたらし団子のはじまりです。
考案したのは下鴨神社の氏子で、菓子店の亀屋粟義の主人だったといわれています。
みたらし団子を売ったところ、これが大人気になり、一般的になっていったといわれています。
また、関西では団子を5つ串に刺しますが、関東では、お団子は4つを1串としているお店が多くなっています。
これは、四文銭が出来たことをきっかけにしているといわれています。
団子1個を1文で売っており、4つを1串にして四文銭1つ、という計算です。
江戸時代に合理性を求めた結果がそのまま習慣として残ったというわけです。
みたらし団子とお酒の相性は?
みたらし団子は醤油が効いた甘辛いたれを使っていることもあって、いろいろなお酒とのペアリングを検証しているサイトが数多くあります。
ビールや日本酒、ワインと合わせるなど、さまざまなお酒とのペアリングがあり、みたらし団子の懐の深さが感じられます。
ビールならホップの苦味のあるIPAやスタウト、日本酒ならしっかりとした純米酒、ワインなら極甘口の白ワインなど、想像するだけで美味しそうで、どれも試してみたくなります。
そんな中、個人的におすすめしたいのは、下鴨神社御用達の日本酒である、丹山酒造のお酒です。
下鴨神社御用達の日本酒を味わう
丹山酒造は京都・嵐山の蒸留に位置する、亀岡市にある日本酒蔵です。
下鴨神社御用達の蔵元で、お正月の振る舞い酒やお神酒などを提供しています。
自社栽培米に力を入れており、無農薬有機栽培で酒造好適米を育てるなど、実直な酒造りで知られている酒蔵です。
なかでも斗瓶取り大吟醸の「丹山 天(きわみ)」がよく知られています。
ていねいに手で洗米した山田錦を使って、低温発酵させたお酒は、芳醇な香りとふくよかな口あたり。
「天」という名前にふさわしい味わいです。他には、純米酒の「丹山」をぬる燗で合わせても。
飲み飽きしないやわらかな味わいに、みたらし団子も進みそうです。
みたらし団子ゆかりの地である、下鴨神社御用達のお酒を、醤油の香りが香ばしいみたらしだれたっぷりのお団子とともに味わえば、気分は京都まで飛んでいけそうです。
みたらし団子の所以になっている御手洗社は、無病息災の神様。お団子に願いを込めていただきたいですね。
毎月のみたらし団子の日に食べれば、病もどこかへ行ってしまいそうです。