6月22日はDHAの日です。
水産事業や食品事業を展開するマルハニチロが制定した記念日です。
マルハニチロはDHAの研究開発も行っています。DHAが「6」つのシス型の二重結合を含む「22」個の炭素鎖を持つ、カルボン酸の総称を指すことから、6月22日に制定されました。
DHAは青魚に多く含まれ、マルハニチロでは高度な技術を用い、食品や化粧品などに活用しています。
食べて摂る必須な脂肪酸
DHA(ドコサヘキサエン酸)は、体に必須な脂肪酸でありながら、体の中で作ることの出来ない栄養素で、青魚に多く含まれている成分です。
DHAを摂るには青魚をたくさん食べるのが近道だといえます。
DHAを多く摂ると、どんないいことがあるのかといえば「記憶力に効果的」とか「中性脂肪値にいいらしい」など、いろいろなことが取り沙汰されています。
いずれにしても、体に必要な栄養素で、青魚を食べないと摂れないのは事実なので、積極的に青魚を摂りましょう、ということになります。
DHAの理想的な1日の摂取量は1~1.5gといわれています。
これを青魚に換算すると、サンマなら1尾、イワシなら2尾、トロのお刺身なら2~3切れ、ぶりのお刺身では4~5切れになるのだそう。
とはいえ、お刺身は買いに行けないし、魚料理は面倒、という時に便利なのが魚の缶詰です。
魚の缶詰をおつまみにする
スーパーやコンビニエンスストアで、手軽に買うことができる魚の缶詰。
味のついていない水煮缶や、味噌煮に蒲焼き、中にはオリーブオイル漬けになっているものなど、さまざまなタイプのものがあります。
DHAを意識するなら、缶汁に栄養素がかなり含まれているので、缶汁もすべて食べきることが重要だそう。
料理に使う場合は、缶汁もすべて使い切るレシピを選ぶ必要があります。
缶詰を開けてそのまま食べるのは、今ひとつ味気ないかもしれませんが、疲れているのに何もない日のおつまみには、少し上等な缶詰を買う、なんていう手もあります。
少し値段の高い、上等な缶詰は、原料に使っている魚が違っていたりします。
旬の時期の、脂ののったものを厳選して使っていたりして、意外と侮れません。
ちょっといい缶詰に、少し佳い日本酒を
ちょっといい魚の缶詰を用意したら、欲しくなるのが日本酒です。
缶詰は保存食という特性上、味が濃い目のものが多いといえます。
濃い味のおつまみを受け止めてくれるのは、ふっくらとした旨みが感じられるお酒がよさそうです。
例えば、八海山の純米大吟醸はいかがでしょう。
旨みがしっかりとありながら飲み飽きせず、透明感のある味わいは、缶詰をちびちびと食べながら飲むのに、ホッとするような感覚をもたらしてくれます。
香りは控えめですが、旨みと酸のバランスが抜群です。
ときには器を変えてみても
たとえ少しいいお酒を開けたからといっても、缶詰をそのまま出すと出てしまう所帯臭い雰囲気に、テンションが下がるなんていう人もいるのではないでしょうか。
そんな時におすすめなのが、器を変えることです。
日本酒を飲むのに、升とグラスを用意して、「もっきり」にしてみるとか。
よく居酒屋で出てくる、グラスから枡にこぼすスタイルです。
昔の居酒屋では冷酒を頼むと、1合グラスで出てきましたが、グラスが小さいと1合入り切りません。
そこで、溢れた分を升でウケるようにしたのが始まりとされています。自宅で楽しむのも悪くないですよ。
記憶力が良くなるかも、とか、動脈硬化にいいらしい?とか、そんなことを期待しながらDHA摂取のために青魚の缶詰を開けて、日本酒を合わせれば、なんとなく体にいい気もしてきます。
酒は百薬の長といいますしね。
ただし、何事も過ぎたるは及ばざるが如し。
飲み過ぎには気をつけたいですね。