6月25日は生酒の日です。
1984年のこの日、日本酒を製造している月桂冠が、業界初の常温での流通を可能とした生酒を発売しました。
生酒は搾りたてのフレッシュな味わいが特徴で、夏の気候となるこの時期に冷酒がぴったりな生酒を味わって欲しいことから制定されました。
生酒や原酒の意味って知ってる?
日本酒のラベルを見ると、「生酒」や「原酒」、「ひやおろし」など書かれています。日本酒に詳しい方は、これを見ることでどういった作り方をしているかなどわかるのですが、知らない人からすると難しいですよね。それぞれの意味を紹介していきましょう。
生酒:火入れをされていない日本酒のことです。日本酒は、通常搾った後に二回火入れを行います。火入れする理由は、美味しい状態を長くキープするためです。日本酒は搾った後もアルコール発酵が続けられており、火入れすることでそれをストップさせます。
原酒:原酒とは、水が加えられていない日本酒のことです。一般的に、日本酒は搾った後にアルコール度数が15%になるように水で調整されています。原酒は割り水がされていないので、お酒本来の濃厚な旨味や香りが楽しめます。
ひやおろし:ひやおろしとは、日本酒を作る段階で火入れを一回しか行っていない日本酒のことを指します。冬に搾った日本酒を春先に一度火入れをし、夏の間に熟成させ、秋の涼しい時期に外気温と同じ「冷や」のままで「卸す」ことからひやおろしと名付けられました。そのため、ひやおろしは秋口に登場する日本酒によく命名されています。
夏にぴったりなおすすめ生酒3選
フレッシュな味わいが特徴で、夏にぴったりなおすすめの生酒を3種類紹介しましょう。
生酒|月桂冠
バナナのような甘い香りのする日本酒で、香りが高くスッキリした喉越しが特徴です。鮮度の良さを感じられるキレのいい辛口で、さまざまな料理との相性がよいので晩酌にぴったりです。
小瓶タイプのため、1回で飲み切りやすいのも嬉しいポイントです。
風の森 ALPHA 夏の夜空|油長酒造
無濾過生原酒が特徴の風の森から夏にぴったりな日本酒が登場しました。アルコール度数が10%と低めに設定されているので、みずみずしく飲みやすく仕上げられています。柔らかく爽やかな味わいで、日本酒が苦手な方でも楽しめますよ。
手取川 あらばしり 大吟醸生酒|吉田酒造
あらばしりとは、もろみを積み重ねて搾っていく工程で、加圧をせずにもろみだけの重さで流れ出る日本酒のこと。あらばしりは、上品でフルーティーな香りが特徴で、白ワインのような風味がします。大吟醸のスッキリとした味わいと貴腐ワインのような華やかな香りを楽しめる極上の日本酒です。
まとめ
キリっと冷やした生酒を暑い時期に飲むと、美味しさがひと味もふた味も違います。冷たいビールも最高ですが、お刺身や焼き鳥と生酒の相性は抜群です。今日はスーパーでアテを買って、家でグイッと冷酒を楽しみませんか?