半夏生の日はたこ焼きとランブルスコを囲んで

半夏生の日はたこ焼きとランブルスコを囲んで

7月2日は半夏生です。

半夏生とは、日本の雑節のひとつで、季節の移り変わる時期に設けられた日本独自の暦日です。

半夏生は、夏至から11日目の7月2日から七夕までの5日ほどの間を指し、その年によって日付や期間が変わります。

2021年は7月2日で、この日までに田植えを済ませ、地域によっては農作業を休む日としても知られています。

半夏生の名の由来

半夏生の名前の由来には諸説あり、有力な説は2つあります。

1つは、半夏という別名のある、カラスビシャクという薬草が生える時期を半夏生と呼ぶようになったという説。

もう1つは、ハンゲショウという植物が、その名の通りに白くお化粧したように見える時期になることで、その名がついたという説です。

いずれにしても、草花に由来があり、それが茂る時期というのは、これから夏を迎えるのだということを感じさせますね。

半夏生に食べるものとそのいわれ

半夏生の日には、たこを食べる習わしがあります。

これには、稲がたこの足のように、四方八方にしっかりと根を張るように、根を張って豊かに実りますようにという願いが込められています。

また、半夏生の日は物忌みの日とも呼ばれ、天から毒が降ってくるからと井戸に蓋をし、この日にとった野菜を食べてはいけないという風習もあります。

香川県ではうどん、福井県ではさばを食べるなど、地方によって食べるものもさまざまです。

地域に半夏生の習わしはないか、お年寄りに聞いてみるのもいいかもしれません。

たこを食べるなら何を飲む?

たこを使った料理はいろいろありますが、半夏生に食べるならどんなものがいいでしょうか。

ぶつ切りにしてお刺身や、きゅうりやわかめと一緒に酢の物にしたり、里芋と煮付けたり。

洋風なら、オリーブオイルとパプリカパウダーを使ってガリシア風、野菜と一緒にマリネにしたり、トマトソースで煮込んだりと、ともかくさまざまな料理に使える食材でもあります。

でも、やはりここはたこ焼きを家族で楽しみたいところ。

あれこれと具材を用意して、だしを取り、生地を作ったら、たこ焼きプレートを囲んでワイワイと焼いて、アツアツをいただきます。

たこ焼きに合わせるならこのお酒!

たこ焼きを食べるなら、お酒は何を用意しますか?

ビールやハイボール、レモンサワーといった、気軽な感じのお酒にもたこ焼きはよく合いますが、ワインはどうでしょう。

実はたこ焼きと合わせるのに、ぴったりのワインがあるんです。

それはランブルスコというイタリアのワイン。

1970~1980年代に米を中心に大流行したワインで、今でも根強い人気のあるワインです。

人気の秘訣は微発泡の軽い飲み心地にあります。

渋みや酸味のバランスが取れた、フルーティな味わいの赤ワインで、アルコール度数も少し低めです。

甘口から辛口までありますが、ほんのり甘みを残したものが、たこ焼きにかかったソースに良く合います。

購入する時に、ラベルの表示に「アマービレ」と書いてあるものがほんのり甘口なので、覚えておくと便利です。

ランブルスコにはさまざまなタイプがあり、品種によって味わいが変わったりします。

でも、たこ焼きを食べながら、あれこれワインを語るのは、少し野暮ったいので、うんちくは忘れて楽しくたこ焼きとワインを楽しみたいものです。

ちなみに、ソースをかけずに食べるのであれば、白のスパークリングワインや、ミュスカデなどの軽い白ワインもおすすめです。

気軽にいろいろ試してみるといいと思います。

半夏生は豊作を願い、忙しかった農作業をせずに体を休める日ですが、農家でないとなかなか実感はわかないかもしれません。

たこ焼きを食べながら、ランブルスコを飲むと、美味しくて楽しすぎて、豊作を願うのを忘れてしまいそうですね。

忘れずに願掛けをしたいところです。

農家の方に感謝をしつつ、半夏生の晩酌タイムを過ごしたいですね。

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