4月6日は春巻きの日です。
香川県三豊市に本社を置き、冷凍食品の製造・販売を手がけている株式会社「味のちぬや」により制定されました。
日付は「春巻き」の春で4月、巻きをロール(6日)と読ませる語呂合わせに由来します。
新年度を迎えるこの季節、春巻きを食べて幸せを巻きとって欲しいという思いから制定されたのだとか。
春巻きとは?
「春巻き」とは、中国料理の軽食である点心(テンシン)の1種です。
刻んだ豚肉とタケノコやニラなどの野菜を小麦粉で作った薄い皮で包み、油で揚げて調理したものが一般的です。
春巻の発祥の地は山東省。
春巻のもとになっているのは「春餅(チュンペン)」という料理で、小麦粉で作った餅でニラ、ネギなどの野菜を包んだものだそうです。
「春巻き」の名前の由来は?
「春巻き」の名称の由来は、「立春」の頃、新芽が出た野菜を具として巻いて作られたことなのだそうです。
中国では、緑色の食物には冬の間に体に溜まった毒素の排出を行う肝臓の機能を高める効果があるとされています。
そのため、緑色の春野菜をたくさん巻いた食べ物が、芽吹きの春を象徴する「春餅」、「春巻」と呼ばれたと言われています。
各国の春巻きの特徴
【中国】
福建省には「春捲」(チュンチェン)・「潤餅」(ルンビン、ルンピア)と呼ばれる千切りの人参や大根・砕いたピーナッツなどを具材にしたものがあり、屋台等で売られています。
また、皮にゆばを用いたものは「腐皮巻」(フーピージュアン)と呼ばれています。
【台湾】
台湾では、キャベツ、玉焼き、エビ、豆腐、豚肉、カラスミなど、好みによりいろいろな具材が薄いクレープ生地にたっぷりと包まれており、その上に砂糖と粉状にしたピーナッツをかけて食べます。
【フィリピン】
ルンピア(lumpia)と呼ばれる細い春巻きがあり、多くの場合揚げて食べられ、福建料理の「潤餅」(ルンピア)が変化したものと考えられています。
また、インドネシアでもルンピアと呼ばれ、ジャワ島のスマランでは名物料理に。
辛子・ニンニク・スイートチリソースなどをつけて食べます。
【ベトナム】
生春巻きと揚げ春巻きがあり、皮には生・揚げともにライスペーパーが用いられます。
揚げ春巻きの皮は特に薄く、中国の春巻きと比べて小型で、甘酸っぱいヌクチャムをつけて食べる点も中華料理と異なります。
生春巻きには海老、パクチー、ビーフンなどを包み、揚げ春巻きには主に豚ひき肉や春雨を包みます。
【シンガポール】
辛く味つけしたエビのすり身を包んだ春巻き「シュリンプロール」があります。また、インド料理のサモサのような、カレー味の三角春巻きも食べられています。
それでは、各国の春巻に合うお酒をご紹介していきましょう!
広東風春巻きに合わせたいお酒
最初は、最も一般的な広東風春巻きです。
千切りの豚肉・タケノコ・シイタケ・黄ニラなどが醤油などで少し濃い目の味に調味されており、そこに皮のパリパリとした食感と小麦の風味が加わり、お酒が進む美味しさ!
オララ・スパークリング・ブリュット
こちらにはスペインのスパークリングワイン「オララ・スパークリング・ブリュット」とのペアリングをおすすめします。
造り手は、ディーコープ・バコ。
1950年代にラマンチャ州シウダ・レアル近郊のブドウ農家が集まり、協同組合を設立したのがルーツで、2014年にスペイン各地でワイン、オリーブオイル、チーズなどの農産物を生産・販売するディーコープ・グループの傘下に入りました。
大企業グループの一員でありながら、ローカルな協同組合として機能し続けるディーコープ・バコだからこそ成し遂げられるコストパフォーマンスの高さが実現しています。
ラマンチャ地方原産の土着固有品種アイレンを100%使用。
洋梨、リンゴ、白桃の果肉感のある白果実のアロマが弾け、温度が上がってくるとトロピカルな印象も出てきます。
口にふくむときめ細かい泡が広がり、豊かな果実味がしっかりと感じられます。
揚げ物はどうしても食べ飽きがちですが、ワインの渋みや酸味が油分を洗い流してさっぱりとさせ、果実味がや野菜や肉の旨味を引き立ててくれます。
生春巻に合わせたいお酒
次は、ボイルしたエビや野菜、ビーフン、香草をライスペーパーで巻き、スイートチリソースをつけて食べる生春巻です。
ヒューゲル ゲヴェルツトラミネール クラシック 2018
合わせたいお酒は「ヒューゲル ゲヴェルツトラミネール クラシック 2018」です。
ファミーユ・ヒューゲルは1639年にアルザス地方リクヴィールの街で創業した家族経営ワイナリーで、世界約120カ国に輸出され、一流ホテルやレストランでも広く使用されているアルザスを代表する生産者です。
アロマティックで華やかな印象。
ライチや白桃など香りの強いフルーツにバラのようなお花の香り。
「ゲヴェルツ」とはドイツ語で「スパイス」の意味をもち、ジンジャーや甘草などエキゾチックな印象も。やや残糖があるためほんのりと甘味を感じます。
そのライチのような甘やかな風味とスイートチリソースがよくマッチ。
また、ワインの口当たりがソフトなので生春巻の皮のもっちりした舌触りとよく馴染みます。
魚介ではなく鶏肉を入れた生春巻きもいいですね。
ワインに少しエキゾチックな果実やスパイスのニュアンスがあるので生春巻のハーブや魚醤の風味とも相性抜群です!
シンガポールの春巻「シュリンプロール」に合わせたいお酒
最後は、辛く味付けしたエビのすり身を包んだ、シンガポールのミニサイズの春巻です。
タイガービール
こちらに合わせたいのはシンガポールのビール「タイガービール」です。
タイガービールの製造元は「アジア・パシフィック・ブリュワリーズ社」。
オランダのハイネケン社の伝統あるビール造りの知識と経験を活かし、タイガービールが誕生しました。
こちらの特徴は、麦の甘味とふくよかさが感じられ、香り・旨味・苦みが丁度良いバランスで成り立っている点です。
シュリンプロールの旨味とスパイシーさで口の中がいっぱいになったところにタイガー・ビールを飲むと、ビールが口の中を洗い流して、サッパリさせてくれます。
その結果、また春巻が美味しく食べられ、旨味が口に広がると、やっぱりタイガービール、と無限ループとなります(笑)
これからの季節、冷たーいビールやワインと熱々の春巻きが美味しくなりますね♪
ぜひ春巻きと相性ぴったりなお酒とのペアリングを楽しんでみてください♪