5月2日は「カルシウムの日」です。
日本初のカルシウム錠剤を開発したワダカルシウム製薬株式会社が制定した記念日で、日付は「コ(5)ツ(2)」(骨)と読む語呂合わせに由来しています。
丈夫な骨をつくるために欠かせない「カルシウム」を摂ることの大切さを多くの人に知ってもらいたいという想いから起案され、2017年に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。
カルシウムとは?
カルシウムが骨や歯を構成する重要な成分であることは皆さんよくご存じだと思います。
カルシウムは体の中に入ると腸で吸収されます。
そして血液中に入り、血液がカルシウムを骨まで運びます。そのカルシウムが骨に蓄積され丈夫になります。
また、カルシウムには骨や歯を丈夫にするだけでなく、ホルモンの放出・血液の凝固・筋肉の収縮といった生理機能を調整する重要な役割もあります。
カルシウムが不足すると?
もしも摂取するカルシウムが不足して血液中のカルシウム濃度が低下すると、骨の中のカルシウムが血液中に溶け出して濃度を調節しようとします。
これを「骨吸収」と言います。
人間の体の中では、骨を作る「骨形成」とカルシウムが溶け出す「骨吸収」が繰り返されており、これらのバランスが崩れると骨粗しょう症になってしまうリスクがあります。
骨粗しょう症になると、骨がスカスカになり、骨折などをしやすくなってしまうので、カルシウムは不足しないようにしっかりと摂っておきたいですね。
カルシウム、どの位摂ればいいの?
厚生労働省が定めている年代別・男女別のカルシウムの摂取推奨量は以下です。
●男性(18-29歳):800mg、男性(30-74歳):750mg
●女性(18-74歳):650mg
ちなみに、2019年の「国民健康・栄養調査」によると、全年代の1日の平均摂取量は男性520mg、女性509mgで、全年代の推奨量には足りていないことからも、意識してカルシウムを摂取したほうが良さそうです。
カルシウムの多い食べ物
では、カルシウムはどんな食べ物に多く含まれているのでしょうか?
可食部100g当たりの含有量を以下に記載してみました。
●チェダーチーズ:740mg
●ブルーチーズ:590mg
●カマンベールチーズ:460mg
●牛乳:110mg
●煮干し(かたくちいわし):2200mg
●わかさぎ:450mg
●ししゃも:330mg
●塩豆(えんどう):1300mg
●油揚げ:310g
●モロヘイヤ:260g
牛乳や乳製品、小魚などに多く含まれているイメージがありましたが、豆類や野菜の中にもカルシウム豊富な食物があることがわかりました。
カルシウムの多い食べ物を肴にしよう
毎日の晩酌時においしいお酒を飲みながらカルシウム補給のできる肴を楽しめば一石二鳥ですよね。
では、カルシウムの多いメニューとペアリングしたいお酒をご紹介していきましょう!
カルシウムいっぱいフードとお酒のペアリング①
まずは、ブルーチーズ“ゴルゴンゾーラ”をたっぷりトッピングしたピザです。
ブルーチーズは、はちみつの相性もバッチリなので、味変しても楽しいですね。
合わせたいお酒は、「ロッソ アッランティカ レッジャーノ ランブルスコ セッコ フリッツァンテ」で、赤の弱発泡スパークリングワインです。
造り手のアルフレード ベルトラーニは、エミリア ロマーニャ州地で、1925年に設立された家族経営のワイナリー。
タンニンもしっかり感じる骨格のある味わいが、クラシカルなランブルスコの生き生きとした要素とうまく調和しています。
赤いフルーツの果実味とほのかな甘味がクリーミーなチーズの旨みのある塩味と対比し、素晴らしいマリアージュが生まれます。
カルシウムいっぱいフードとお酒のペアリング②
次の料理は焼きししゃもです。
香ばしく焼き上げられているので、頭や骨ごと美味しく食べられますよね。
合わせたいお酒は、鎌倉ビール醸造の「江の島ビール」です。
爽やかなグレープフルーツを思わせる香りのアロマホップを使用したフレッシュな味わいが特徴的。
ハーブや柑橘香が魚のくさみを抑え、すっきりした後味とともにアロマがふわりと広がり、しらす料理や魚介類のお料理との相性がよいクラフトビールです。
カルシウムいっぱいフードとお酒のペアリング③
次の料理は油揚げです。
写真は、栃尾の油揚げ。
新潟県長岡市にある栃尾地域の名物で、20近くのお店で作られているのだとか。
平均的なものの約3倍というジャンボサイズの油揚げです。
平均で長さ20センチ、幅8センチ、厚さ3センチ。低温と高温で2度揚げることで、外はパリッと中はふっくら仕上がっており、ネギやおかか、生姜、大根おろしなどの薬味をのせてお醤油をかけていただきます。
油揚げの弾力・豆そのものの味わいがたまりません!
合わせたいお酒は、同じ栃尾の蔵元 越銘醸の「越の鶴 プレミアム純米吟醸」です。
越銘醸は山家屋と山城屋という、旧栃尾の酒造業者が合併してでき、越の川の商標を持っていた山家屋は享保年間、越の鶴の山城屋は弘化2年の創業と、老舗中の老舗です。
雑味がなくフレッシュで気品ある香りが特徴的なお酒で、程良い甘みとフルーティさ、そしてキレのある味わいが油揚げの味わいを引き立てます。
「カルシウムの日」には、カルシウムいっぱいの肴を食べながら健康的にお酒を楽しみましょう!