毎月17日は国産なす消費拡大の日です。
冬春なすの主な産地である高知、福岡、熊本、岡山、佐賀、徳島の6県で作る「冬春なす主産協議会」が2004年に制定した記念日で、なすの消費を増やすことを目的としています。
日付はなすの日である4月17日と、なすが好物だった徳川家康の命日にちなんで決められました。
いろいろな料理によく合うなす
なすは本来夏に旬を迎えますが、ハウス栽培などを行うことで通年出回る野菜のひとつとして知られています。
品種も非常に多く、形や大きさもさまざまなものが出回っていて、品種ごとに向いている料理もいろいろあります。
和食だけでなくさまざまな国の料理に使われていて、世界中で多くの人に愛されています。
麻婆茄子やなすの入ったトマトソースのパスタ、ラタトゥイユやナスを使ったグラタンなど、家庭でも取り入れやすいものが多いのもうれしいところです。
好みの料理を見つけて、おいしくなすを楽しみたいですね。
なすって栄養はあるの?
野菜を積極的にとるというと、ビタミンなどの栄養素が豊富だから、ということが多いと思うのですが、なすの場合はどうでしょうか。
実は、なすは90%が水分で出来ており、それ以外の部分が他の栄養素になるのですが、タンパク質や脂質、炭水化物が含まれているほか、体から余分なナトリウムを排出するのに役立つカリウムや、ポリフェノールの一種であるナスニンが含まれています。
栄養価の高い野菜かというと、決してそうではないのが実のところですが、カロリーが低く、油との相性が良いため、揚げ物や炒め物に向いているのがその特徴です。
効率よくなすに含まれる栄養素を取るには、皮はむかずに使うことや、ナスニンなどの成分が流れてしまわないように、水を使わずに調理するのが大切です。
上手に工夫をしてなすを食べましょう。
おすすめのなすの調理法
焼きなすや揚げ浸しなどの和食もおいしいですが、栄養を効率よくとることを考えたときにおすすめなのは、なすを皮ごとたっぷり食べられるイタリア料理、パルミジャーナです。
米なすを輪切りにしたものに塩をふってアクを抜いたら耐熱容器に並べ、トマトソースとモッツァレラ、おろしたパルミジャーノ・レッジャーノを重ねます。これを何層も重ねて180度のオーブンで20分焼けば出来上がりです。
なすを揚げたりする必要がないのでとても簡単にできるのもいいところで、肉料理のサイドメニューにするだけでなく、しっかりとしたメインとしてもおいしくいただくことが出来ます。
なすの種類も米なす以外のものなら、縦に薄く切って使うなど、工夫次第でおいしく出来るので、ぜひ試してもらいたいメニューです。
パルミジャーナに合わせるお酒
なすをたっぷり使ったパルミジャーナに合わせるなら、どんなお酒がいいでしょうか。
チーズやトマトを使っていることもあって、やっぱりワインが欲しくなりますね。
パルミジャーナはカンパーニャ州などで作られている郷土料理でもあるので、カンパーニャ州のワインはどうでしょうか。
カンパーニャ州というとアリアニコを使用した赤ワインが多いことで知られています。
アリアニコはどちらかというと、しっかりとしたタンニンや酸が感じられるパワフルなワインの印象が強いのですが、ヴィニコラ・デル・サンニオのアリアニコ・ベネヴェンターノはもう少し気軽に楽しめる、ミディアムボディの赤ワインです。
ベリーやスパイスの香りがたっぷりと楽しめるバランスの良い味わいで、チーズをたくさん使って作るパルミジャーナを楽しむのにぴったり。
他にも豚肉を使ったしっかりめの料理などと合わせるのに良いので、週末にちょっと手間を掛けて料理を作りたいときに向いています。
これからの時期、さまざまな種類のものが出回るようになるなす。
簡単に作れるちょっとしたごちそうに取り入れてみるといいかも知れませんよ。