5月30日は【古民家の日】その由来と古民家の囲炉裏で楽しみたい料理とお酒をご紹介

5月30日は【古民家の日】その由来と古民家の囲炉裏で楽しみたい料理とお酒をご紹介

5月30日は古民家の日です。

日付は「こ(5)みん(3)家=おうち(0)」の語呂合わせに加え、古民家の再利用と古材の活用を推進することも目的としているため、「ごみゼロの日」と同じ日を選んだのだといいます。

古民家を店舗やギャラリーなどにリノベーションして活用することで、日本の伝統文化を継承し、多くの人に知ってもらうことを目的としています。

古民家の定義とは?

古民家は、実際に建ててからどのくらい経ったものを古民家と呼ぶのかご存知でしょうか。

実は古民家には時代などに関する定義はないものの、その多くが戦前、特に大正時代前後に建てられたものが多いといわれています。

なかでも家屋を建てるときに釘などを使わない、木造軸組構造という伝統的な方法で建てられた、日本家屋を指すことが多いのだそうです。

古民家はその構造から耐久性が高いことでも知られており、取り壊しをする前に建物自体を活用したり、使われている建築材を再利用するなど、さまざまな取り組みが行われています。

古民家での食事から生まれた料理「炉端焼き」

100年以上前に建てられた古い日本家屋をイメージするとき、誰もが連想するのが囲炉裏ではないかと思います。

囲炉裏は寒い冬に暖を取る場所であり、そこに起こした火を使ってあらゆる煮炊きをし、さらには炉辺で松明をともして明かりを取ったりもしていました。

暖を取り、食事を楽しむ場としての囲炉裏は自然と家族が集まる場として機能し、コミュニケーションの場としても役立っていました。

囲炉裏での食事の機能そのものをそのまま飲食店に持ち込んだのが、1950年代に仙台にできた飲食店「炉ばた」でした。

炉ばたでは、囲炉裏を挟んで客の向かい側に、料理人である主人がいて、囲炉裏に起こした炭火を使い、旬の野菜や魚介を焼いて出していました。

そこで主人が料理をするときに、客との会話の最中に中座しないで済むように、焼き上がった料理を長いしゃもじのような形をした「掘返べら」に乗せ、囲炉裏端から離れた席にいる客に渡す形が生まれたのだといいます。

これが炉端焼きの始まりです。

炉ばたの主人には弟子がおり、そのうちの二番弟子が1953年に釧路にお店を開店しました。

その店では釧路港で水揚げされる新鮮な魚介類を焼き、客に出したことが評判となり、それが全国の炉端焼き店へと派生していったといわれています。

古民家の囲炉裏端で飲むお酒

古民家の囲炉裏で季節の食材を焼いて味わいながら、一緒にお酒を楽しむのなら、やはり熱燗を思い浮かべるのではないでしょうか。

囲炉裏で熱燗を作るときに使う道具は、鍋と徳利ではなく、ちろりという道具を使います。

筒型の容器に取っ手と注ぎ口のついたもので、銅や錫といった熱伝導率の良い素材で出来ています。

かつては囲炉裏に埋めて日本酒を温めていたことから「地炉裏」の名がついたともいわれ、囲炉裏で熱燗を頂くときにはなくてはならないものです。

鍋で燗をつけるときも手軽に使うことが出来るので、最近はキャンパーにも人気の道具になっています。

炉端焼きに合わせたい燗上がりするお酒

囲炉裏の炭火でこんがりと焼いた、季節の野菜や新鮮な魚介に合わせる燗酒となれば、やはり感にしておいしさが増す、燗上がりするお酒を選びたいところです。

せっかくなので炉ばたの最初の店が出来た宮城県のお酒はどうでしょうか。

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せっかくなら一升瓶で用意して、お酒を注いだちろりを囲炉裏に埋めて、ゆっくりと山海の幸とともに楽しみたいですね。

古民家で炉端焼きが楽しめるお店も場所によってはあるようなので、そんなお店で食事とお酒を楽しんでみるのもいいかも知れませんね。

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