6月29日は【佃煮の日】その由来とペアリングのご紹介

6月29日は【佃煮の日】その由来とペアリングのご紹介

6月29日は「佃煮の日」です。

「佃煮の日」は、東京都台東区の佃煮を扱う全国調理食品工業協同組合により制定されました。

佃煮の発祥の地である東京・佃島(中央区佃)の守り神である住吉神社が創建された日が1646年(正保3年)6月29日だったことが日付の由来で、2004年(平成16年)に一般社団法人・日本記念日協会により認定・登録されました。

佃煮とは?

佃煮とは、小魚・貝・海藻などを醤油・味醂・砂糖などで濃く煮つめた食品です。

佃煮の「佃」は、江戸の佃島(東京都中央区隅田川河口の島)のこと。

この佃島の漁民は、江戸幕府に献上して残った雑魚や貝、昆布などを塩や醤油で煮込み、保存食としていました。

不漁の際の備蓄食品でもあったのだとか。

それが「佃煮」と名付けて江戸市中で売り出されるようになり、安価で日持ちすることや、参勤交代によって武士たちが地元に持ち帰ることで、どんどん全国へと広まっていったと言われています。

佃煮は材料のバリエーションも増し、次第に佃島以外でも作られるようになりました。

そして現在では材料や産地を問わず、このような食品を総称して「佃煮」と呼ぶようになりました。

では、様々な佃煮と合わせたいお酒をご紹介していきます!

佃煮いろいろ①-「神戸牛 佃煮」

最初にご紹介する佃煮は牛肉です。

神戸牛専門店 辰屋の「神戸牛 佃煮」は、“神戸牛を最大限おいしく食べる”ことを最優先した佃煮です。

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厚めにカットした焼肉用の神戸牛モモ肉を使い、醤油・砂糖・水飴・生姜で甘辛く炊き上げました。

旨味だけが凝縮された煮汁をお肉に戻しているので、他にはないジューシーな味わいに仕上がっています。

一期一会

合わせたいお酒は京都醸造の「一期一会」です。

京都醸造は、2015年初頭よりアメリカ・イギリス・カナダ出身の3人のメンバーにより、クラフトビールを製造する小規模醸造所として、事業活動を開始しました。

ベルギースタイルの伝統にアメリカスタイルの息吹を加えて新たな解釈をほどこしたオリジナルのクラフトビールを提供しています。

「一期一会」は、ベルジャン酵母およびアメリカ産とニュージーランド産ホップを組み合わせて使った京都醸造の定番ビールです。

華やかであり爽やかでもある柑橘系アロマとドライな飲み口が特徴的。

苦味と旨味のバランスが良く、牛脂のこってり感を洗い流しつつ、旨味を引き出してくれます。

佃煮いろいろ②-「かき佃煮」

次の佃煮は、横田屋本店の「かき佃煮」です。

横田屋本店は、創業1706年の老舗。宮城県気仙沼市で主に水産物加工品の製造販売を行っています。

1857年に東北で初めて海苔の養殖を始めるなど、海の恵みを独自の製法と伝統の味で食卓に届けています。

「かき佃煮」は、三陸の豊かな海で育った生食できる新鮮な牡蠣を醤油ベースのタレで煮込んだ逸品です。

昇龍蓬莱 きもと純米 山田錦 75 槽場直詰 無濾過生原酒

合わせたいお酒は、大矢孝酒造の「昇龍蓬莱 きもと純米 山田錦 75 槽場直詰 無濾過生原酒」。

大矢孝酒造は1830年創業の神奈川県の蔵元で、丹沢水系の伏流水を仕込み水に使用した地酒を造っています。

「昇龍蓬莱 きもと純米 山田錦75槽場直詰 無濾過生原酒」には、75%の精米歩合とは思えないほどの綺麗な旨味と、静かに消えていくもののしっかりとしたボディがあります。

生もとらしく味の要素が多様で複雑味があり、冷酒で飲めば凝縮感が生まれ下記の濃厚な味わいと良くマッチします。

燗にすれば、まとまりのある味わいとなり、牡蠣特有の磯の香り・旨味とよくリンクしてくれます。

佃煮いろいろ③-「うなぎ佃煮」

次の佃煮は浜名湖山吹の「うなぎ佃煮」です。

浜名湖山吹は、うなぎの産地として知られる静岡県浜松市でうなぎの蒲焼・うなぎの白焼・うなぎの山椒煮・佃煮・きも煮などの製造販売を行っています。

「うなぎ佃煮」は、一度蒲焼きに仕上げたうなぎを一口大の食べやすい大きさに切り、秘伝のたれで味をととのえた逸品です。

浅炊きになので一般的な佃煮と比べ塩分少なめで、あっさりした細物うなぎを使い生姜風味に仕上げられています。

また、新鮮で活きのよい栄養価の高い肝を秘伝の甘さを抑えたタレで煮込んだ「うなぎのきも煮」もセットになっており、甘辛で柔らか。

香ばしさとほろ苦さを楽しむことができます。

ビオ カベルネ シラー

こちらに合わせたいお酒は、南フランスのワイナリーJP.シェネによりラングドック・ルーションで造られた「ビオ カベルネ シラー」。

曲がったネック、カーブしたボディが目を引くボトルデザインが特徴的な、カベルネソーヴィニヨンとシラーを使ったフルボディのワインです。

チェリー、黒スグリ、かすかなグリーンペッパーが香り、そのあとスパイス、コショウのニュアンスが続きます。味わいは濃厚かつ、なめらかです。

うなぎが醤油ベースのタレで煮込まれているため、同じようなコクと深みを持つ赤ワインと好相性。

また蒲焼きに山椒をかけるので、スパイス感を感じられることから、ピリッとしたスパイス感のある赤ワインとよくマッチします。

佃煮の日には、今まで食べたことのない佃煮を試し、自分好みのご飯のお供・お酒のお供を見つけてみてはいかがでしょうか?

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