7月4日はシーザーサラダの日です。
1924年のこの日、シーザーサラダが生まれたと言われることから、マヨネーズやドレッシングを製造販売しているキユーピーが制定しました。
シーザーサラダをもっと広めて消費拡大をしていこうという目的のもとに生まれた記念日です。
キユーピーでもシーザーサラダ用のドレッシングを製造・販売していますが、パルメザンチーズの香りと食感に加え、黒胡椒が効いた味わいは、多くの人から支持を得ています。
そもそもシーザーサラダとは
シーザーサラダといっても、お店によって出てくるものに違いがあるため、どんなものが本来のレシピなのかご存知ない方が多いのも、シーザーサラダの特徴のひとつではないでしょうか。
基本のレシピはとてもシンプルなもの。
ロメインレタスをちぎったものに、クルトンを加えてフレンチドレッシングで全体を和え、パルメザンチーズをかけるだけ。
これに卵を加えたり、ドレッシングにアンチョビを加えたりといったアレンジが生まれました。
お店ごとにさまざまなレシピがあり、それが広がっていきましたが、ドレッシングにチーズが入っているものが今は基本と言えるかも知れません。
どんな食材を使って作っているのか、お店で頼んで気に入ったときはチェックしておくといいかも知れません。
シーザーサラダの起源
シーザーサラダの起源として広まっているものにはさまざまありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
そのなかに、レストランで生まれたもので、その料理人の名前を取って名付けられたという説があります。
それは、1924年、メキシコのティファナに「シーザーズ・プレイス」というイタリア系移民が営むレストランでのことです。
当時のアメリカは禁酒法の真っ只中にあり、サンディエゴから歩いて国境を超えることのできるティファナの街は、お酒を飲める賑やかな街として、ハリウッドの芸能関係者たちがたくさんやってきていました。
アメリカの独立記念日でもある7月4日、シーザーズ・プレイスで料理人を務めるシーザー・カルディーニが、ありあわせの材料でサラダを作って出したところ、これが大評判に。
これを「シーザーサラダ」として、ハリウッドの人たちはアメリカで広めたのです。
シーザーサラダができたばかりの頃のレシピは、ロメインレタスとクルトン以外に、軽く火を通した卵が使われており、チーズは羊や山羊のミルクを使って作るロマーノを使っていたといいます。
当時のシーザーズ・プレイスで実際に食事をした料理研究家によれば、サービススタッフがロメインレタスの葉とドレッシングをテーブルまで運び、目の前でサラダを和えるプレゼンテーションをし、それを手でつまんで食べるのがお決まりだったそう。
その場で和えたばかりのものを食べてもらうのは、パリパリとロメインレタスの食感も良く、ホームパーティーなどの席で出すときにいいかも知れませんね。
シーザーサラダによく合うお酒
料理とのペアリングを考えたとき、シーザーサラダに合わせるなら、よく冷えた白ワインやロゼワインをあげたくなるところですが、禁酒法の時代に国境を越えて、太陽が降り注ぐティファナの街で楽しむなら、やはりテキーラをベースにしたカクテルは外せないというもの。
特に、大きめのカクテルグラスで飲むよく冷えたマルガリータは、メキシコらしさを感じさせてくれるお酒のひとつでしょう。
さわやかなライムの香りと、グラスを縁取る塩のしょっぱさが、アルコール分の強いテキーラをグイグイとすすめてしまう、カクテルの名作のひとつでもあります。
使うテキーラは樽熟成していないタイプのものがおすすめです。
原料のアガベ特有の甘さとコクのあるサウザ・シルバーは、メキシコでもポピュラーなテキーラのひとつです。
メキシコで生まれたシーザーサラダをつまみに、よく冷えたマルガリータを飲みながら、当時ティファナの街でハメを外したハリウッドの人々に思いを馳せるのも楽しいのではないでしょうか。
きっと心地よい夏の夜を過ごすことができますよ。