9月6日は生クリームの日です。
1868年より「生クリーム」をはじめとした乳製品などの製造・販売を行っている中沢フーズ株式会社(現:中沢乳業株式会社)により制定されました。
日付は「ク(9)リーム(6)」と読む語呂合わせに由来しています。
生クリームとは?
乳及び乳製品の成分規格等に関する省令(乳等省令)によると、生クリームは「生乳、牛乳または特別牛乳から乳脂肪分以外の成分を除去し、乳脂肪分を18.0%以上にしたもの」と定められています。
言い換えれば、「生クリーム」とは生乳から分離した乳脂肪分のみから作られたクリームです。
乳化剤や安定剤を加えたもの、植物性脂肪を混合したものなどは、乳等省令上該当する区分が無いため、「乳又は乳製品を主要原料とする食品(乳等を主要原料とする食品)」に分類されており、総称して「クリーム類」と呼ばれています。
2種類の生クリーム
生クリームにはホイップ用およびコーヒー用の2種類があり、以下のような違いがあります。
■ホイップ用:脂肪分30〜48%
■コーヒー用:脂肪分8〜30%
ホイップ用の生クリームは、コーヒー用と比べて脂肪分が多いため、泡立ちやすい性質があります。
ホイップ用として市販されている商品には35%・40%など数字が書かれているものもあり脂肪分の割合を示しています。
コーヒー用の生クリームは、脂肪分が少ないため泡立ち辛いので、コーヒーや紅茶の味をマイルドにする用途やアイスクリームの製造、スープやソースの仕上げなどに用いられます。
一切の添加物がなく、脂肪分が18.0%以上の生クリームには、乳脂肪独特のまろやかな風味とコクがあり、やはりほかのクリームとは一線を画すおいしさですよね。
スイーツやお料理に欠かせないのはもちろん、カクテルやウインナーコーヒーといった飲み物にもよく使われます。
そこで今回は、生クリームを使ったカクテルと、それらに使われるお酒をご紹介していきます。
生クリームを使ったカクテル①パナマ
「パナマ」は、ラム、カカオリキュール、生クリームで作る甘口のショートカクテルです。
ラム:カカオリキュール:生クリームを、2:1:1の割合でシェイクして、カクテルグラスに注げばできあがり。
生クリームを使用しているので、通常よりもしっかり目にシェイクするのがポイント。
カカオの香りと生クリームの濃厚な甘さが特徴的で、食後酒にぴったりなカクテルです。
このカクテルに欠かせないのが、カカオ豆を原料にした甘くまろやかな風味のカカオリキュールです。
おすすめは「ボルス クレーム・ド・カカオブラウン」。
苦みのあるダークチョコレートのリッチなフレーバーに、オレンジやバニラもほのかに感じられる、ダークカラーのリキュールで、カカオ豆から抽出した成分を用いてカカオ(チョコレート)の味わいを生み出し、リッチなフレーバーが楽しめます。
生クリームを使ったカクテル②グラスホッパー
次のカクテルは「グラスホッパー」です。
ミントリキュール、カカオリキュール、生クリームを1:1:1の割合でシェイクするのが一般的なレシピです。
カクテル名のグラスホッパーとは、「バッタ」または「キリギリス」のことで、色合いから名づけられたと言われています。
ミントのさわやかさとカカオの香ばしさがひとつに溶け合った、チョコミント味!
生クリームが入っているのでコクがあり、舌ざわりも、のどごしも非常になめらかなので、食後のデザートにもぴったりですね。
ちなみに、カクテル名のグラスホッパーとは、「バッタ」または「キリギリス」のことで、色合いから名づけられたと言われています。
このカラーの決め手となっているのがミントリキュール。
よく知られているのは「ペパーミント ジェット27 」でしょうか。
1796年にフランスのオート・ガロンヌ地方に設立されたボンボニエール蒸溜所で生まれたのが始まりで、1840年代にジェット兄弟により現在の製品の原型ができあがったと言われています。
原材料のミントにはフレンチアルプスのものを始め、イギリス、モロッコ、ポーランド、日本など7種類を使用。
程よい甘さとミントの風味が絶妙な、世界中で人気を博し続けているロングセラーリキュールです。
ご参考に、アルコール度数のお話を。
昔は、アルコール度数が27度で造られていたため、ジェット27という製品名ですが、現在は21度で製品化されているそうです。
生クリームを使ったカクテル③ギャッツビー
最後にご紹介するのは「ギャッツビー」です。
カカオリキュール、アマレット、生クリームを1:1:2の割合でシェイクして作ります。
アマレットとチョコレートが豊かに香り、生クリームが多めの甘口で濃厚なカクテルです。
ショートカクテルの中では度数が低めで飲みやすく、デザートとしてもおすすめ。
アマレットとは、アーモンド風味のリキュールで、主にあんずの核である杏仁から作られます。
特にイタリアでよく飲まれるリキュールですね。
アマレット・リキュールの元祖とも言われている「ディサローノ アマレット リキュール」は、1525年、イタリア・ミラノ市郊外サローノ村で誕生しました。
シチリア島産の“あんずの核”から浸出したエキスに、17種類のハーブをブレンド。
杏の香りにバニラやアーモンドのフレーバーが溶け合う奥深い味わいが楽しめます。
「生クリームの日」には、生クリームを使ったカクテルをちょっと優雅に楽しんでみませんか?