10月25日は世界パスタデーです。
1995年のこの日に、イタリアのローマで「第1回世界パスタ会議」が行われました。
これを記念し、翌年の10月に制定された記念日です。
この日は世界各国さまざまなところで、パスタを広めるためのイベントが開かれ、その魅力を多くの人に伝えています。
世界中に存在するパスタは何種類?
デュラム小麦に塩と水、卵を加えて作られるパスタは、イタリア料理の中でもとても良く知られた存在です。
日本でもよく食べるスパゲティなどのロングパスタだけでなく、ペンネのようなショートパスタや、ラザニアのような板状のものまで、形状もとても多様なのが特徴です。
世界中で食べられている料理のひとつでもあり、その国によっても違う形のものが存在したりするため、世界に現存するパスタは650種類以上といわれています。
それぞれの形状や太さによって、合うソースが違ってくるのも興味深いところ。
お肉の入ったラグーなどをソースに使うなら太いパスタや平打ちのもの、あっさりとした魚介のシンプルなソースなら細めのパスタを合わせると良いとされています。
上手な合わせ方を覚えて、おいしいパスタ料理を作ってみたいですね。
イタリアのパスタは全部アルデンテ?
よく、スパゲティをゆでるときに、髪の毛1本ほどの芯が残るように茹でなさいと教えられます。
これを「アルデンテ」(歯に当たる)と親しみを込めて呼んだりするのですが、このアルデンテという茹で方はイタリアのどこに行ってもそうなのかというと、決してそうではないのです。
パスタをアルデンテで食べるのはイタリアでもナポリなどの南部の地域。
イタリア南部は比較的貧しい地域でもあり、パスタは乾麺が中心です。
そのためこのような茹で方が生まれたのだといわれています。
一方、経済的に豊かなイタリア北部はというと、パスタ・フレスカといって、打ち立ての生パスタをクリームやバターなどで食べることが多く、乾麺を茹でる場合もやわらかめにゆでることが多いのです。
例えばイタリアに行って、パスタがアルデンテかどうか気になったりしたら、自分が旅をしている地域にどんな食文化があるのかをあらかじめ調べておくのもいいかも知れません。
州ごとに違った食文化を持つイタリアの食の奥深さがよくわかりますよ。
普段食べるパスタに合わせたいお酒
日本ではミートソースやナポリタンなどが洋食として広まり、バブル期のイタリア料理ブームで一気に広まったパスタ料理。
普段食べるパスタも、トマトソースのもの、クリームソースのもの、ペペロンチーノのようなオイル系とさまざまなものを食べる機会があるのではないでしょうか。
どんな料理にもよく合うお酒というのはなかなか難しいかもしれないですが、おすすめしたいのは赤の辛口のランブルスコです。
さっぱり系からずっしり系まで、何にでも合わせやすいワイン
ランブルスコはイタリアの中部にある、エミリア・ロマーニャ州で造られている弱発泡性のワインです。
某有名イタリア料理系ファミレスでも、甘口のロゼをデキャンタで売っていたりするので、名前だけは知っている人も多いかも知れません。
中でも、クエルチオーリ・レッジャーノのランブルスコは、日本ではサクラアワードを受賞する実力派でもあり、料理に合わせやすいワインです。
弱発泡性なので泡立ちが穏やかでお腹が膨れてしまうことがなく、タンニンが軽やかでフルーティなベリーの香りや、杉のような清涼感のある香りが特徴です。
ほんのりとした酸味もあるので、食事の合間に飲むごとに、口の中がリフレッシュされ、おいしく料理とワインを楽しむことが出来ます。
価格も手頃で、デイリーワインとして家にストックしておくのにもぴったりです。
世界パスタデーにはパスタ料理を作って、家でランブルスコを楽しんでみてはいかがでしょうか。
きっと会話も弾む楽しい時間が過ごせますよ。