11月20日は【ピザの日】その由来とペアリングしたいお酒をご紹介

11月20日は【ピザの日】その由来とペアリングしたいお酒をご紹介

11月20日はピザの日です。

ピザ協議会が一般社団法人 日本記念日協会に申請・承認された記念日で、ピッツァマルゲリータの名前の由来となったイタリア王妃マルゲリータの誕生日(1851年11月20日)にちなんで定められました。

ピザはどこで生まれた?

ピザはイタリア発祥の食べ物ですが、イタリアのどこで生まれたのでしょうか?

その場所は、イタリア南部のナポリです。

ピザのルーツは紀元前にエジプトで発明されたパン。

のちにその技術がイタリアへと伝わり、イタリアで現在のピザに近いものが作られたのは16世紀。

小麦粉ベースの生地に、にんにく、ラード、塩などを加えて焼いた、現在のフォカッチャに近いものがはじまりなのだとか。

16世紀後半から17世紀にイタリア南部でトマトが栽培されるようになり、水牛のミルクを原料にしたモッツァレラチーズもナポリ近郊で誕生。

ピザのトッピングにトマトとモッツァレラチーズを使ったメニューは、ナポリの町に瞬く間に広まったそうです。

その後1889年には王道とも言えるピザ「マルゲリータ」が誕生しました。

マルゲリータ妃がナポリを訪れた際、その記念に王妃のためのピザが作られ、その中のひとつがトマトソースにモッツァレラチーズ、バジルを乗せて焼いたものでした。

トマトの赤、モッツァレラの白、バジルの緑、まさにイタリア国旗の色合いのピザをマルゲリータ王妃が大変気に入ったことから、このピザは「マルゲリータ」と名付けられました。

イタリアピザいろいろ

イタリアには地方ごとに伝統的なピザがあります。

■ナポリ風ピザ

ナポリ風ピザの生地は、厚みがありモチモチして柔らかで弾力があります。

味付け・具材ともにシンプルで、「マリナーラ」(具材はトマト、ニンニク、オレガノ、オリーブオイル)と「マルゲリータ」(具材はトマト、モッツァレラチーズ、バジル、オリーブオイル)が典型的なピザです。

■ローマ風ピザ

ローマ風ピザの生地は薄くパリパリした食感が特徴です。

ローマはイタリアの都市で裕福な地域でもあったため、具材が豪華。

よく知られているピザは、「クアトロフォルマッジ」(具材はゴルゴンゾーラ、モッツアレラ、パルミジャーノ、タレッジョなどの4種類のチーズ)や「ディアボラ」(具材はトマトソース、チーズ、バジルで、サラミ、チキンなどが加わることも)などです。

■ミラノ風ピザ

ミラノ風ピザは、イタリアピザの中でも最も薄い生地とその大きさが特徴。

トッピングされている具材が多くふちの部分がほとんどないのも特色で、典型的なピザは、「ボスカイオーラ」(具材はたっぷりのきのこ)。

■シチリア風ピザ

シチリア島の名産品であるナスやピーマン、トマト、ケッパーを使ったピザで、中はふわふわ、外はカリッとした食感に仕上げられます。

典型的なピザは、「ピゾーロ」(生ハム、モッツアレラチーズ、トマト、ソーセージを詰めてから、オリーブオイル、パルメザンチーズをかけて再び焼くピザ)や「スフィンチョーネ」(トマトソース、オレガノ、ペコリーノチーズ、パン粉をのせるピザ)です。

次に、ピザとお酒のペアリングをご紹介していきましょう。

今回は、トッピングされているソースの味を基準にマリアージュを考えていきましょう。

ソースの味でピザとお酒をペアリングしよう①トマトソース

最初はトマトソースです。

【11月20日はピザの日】その由来とペアリングしたいお酒をご紹介

苦みが心地良いビールや酸味のある赤ワインとの相性がぴったりです。

バラデン スーパービター

イタリア生まれのビール「バラデン スーパービター」はいかがでしょうか?

バラデンは、イタリアで最初にクラフトビールを作ったメーカーです。

代表のテオ・ムッソ氏は、1986年にピエモンテ州で小さなビアパブをスタートさせ、欧州各国のビールを探し歩いて販売。

1996年には自ら醸造を始め、ビールと料理のマリアージュを探求しながら世界中で愛されるビールを発信し続けています。

「スーパービター」の水色は輝くような琥珀色で、バナナやアーモンドを連想させる甘美な香りがあります。

ドライフルーツのような甘みとホップの力強い苦みのバランスが絶妙!

バラデンらしさがよく表現された1本です。

ソースの味でピザとお酒をペアリングしよう②ジェノヴェーゼ

ジェノヴェーゼソースのピザにおすすめなのは、辛口の白ワインです。

カンティーナ チンクエ テッレ

おすすめは、ジェノヴェーゼソースが生まれたリグリア地方のワイン「カンティーナ チンクエ テッレ」です。

チンクエ テッレという地名は聞かれたことがあるかもしれません。

リグーリア州、ラ・スペツィアのリグーリア海岸沿いにある5つの村で、ユネスコの世界遺産にも登録されています。

このワインを手掛けるカンティーナ チンクエ テッレは、1982年に創立された共同組合で、現在、300人を超える組合員がチンクエ テッレのワインとこの土地の景観を世に広めるために働いています。

「カンティーナ チンクエ テッレ」は、柑橘類や黄色い花、蜂蜜のエレガントかつフレッシュな香りが印象的な白ワイン。

フレッシュでミネラル感があり、柑橘類や蜂蜜の香りが、口中で繰り返し広がり、アフターが長めです。

ソースの味でピザとお酒をペアリングしよう③ホワイトソース

クリムゾン・ランチ by M.モンダヴィ・ファミリー シャルドネ カリフォルニア

ホワイトソースのピザには、重みのある白ワインが好相性なので、「クリムゾン・ランチ by M.モンダヴィ・ファミリー シャルドネ カリフォルニア」をおすすめします。

こちらを造るマイケル・モンダヴィ・ファミリー・エステートは、カリフォルニアワインの父と呼ばれるロバート・モンダヴィを父に持つマイケル・モンダヴィ氏のワイナリー。

洋梨、トロピカルフルーツ、オークの風味が豊かに感じられ、フルボディで、クリーミー。

濃密でコクのある果実の甘みもしっかり感じる、まさにカリフォルニアのシャルドネを体現するような白ワインです。

ピザの日には、是非様々なタイプのピザとお酒のマリアージュを楽しんでみてください。

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