飲み方の幅が広がれば、ウイスキーをもっと美味しく味わえます。
ウイスキーは最も熟成に時間がかかるお酒であり、そのぶん繊細な風味があるためです。
ウイスキー初心者にぜひ試してもらいたいウイスキーの飲み方と一緒に、ウイスキーの本場スコットランドで親しまれている飲み方を紹介します。
色々な飲み方で、ウイスキーを楽しんでみてください。
ちょっとオトナな時間を楽しめます。
ウイスキーの飲み方は9種類-ウイスキーの風味に合わせて選ぶのがおすすめ
ウイスキーの飲み方は大きく分けて9種類あります。
飲み方によって、感じられる風味に違いがあり、同じウイスキーでも飲み方を変えるだけで違った味わいになることも。
ウイスキー初心者にもわかりやすく紹介するので、ウイスキーを飲む時はぜひ参考にしてみてください。
ウイスキーの風味をダイレクトに味わえる「ストレート」
ウイスキーのキレと喉ごしを楽しめる「ハイボール」
ウイスキーを好みの濃さ&すっきり味わえる「水割り」
ウイスキーの繊細な風味を楽しめる「トワイスアップ」
ウイスキーの味と風味の変化を楽しめる「オン・ザ・ロック」
濃すぎないウイスキーをカッコよく味わえる「ハーフロック」
ウイスキーを爽やかに楽しめる「ミスト」
おしゃれな見た目と飲むたび違う味わいを楽しめる「ウイスキーフロート」
ウイスキーの芳醇な香りをじっくり楽しめる「ホットウイスキー」
ウイスキーの風味をダイレクトに味わえる「ストレート」
ストレートは、ウイスキーに何も加えずに飲む方法です。
ウイスキー本来の味わいや風味をダイレクトに感じられますが、アルコール感を強く感じる飲み方でもあります。
ゆっくりとグラスを傾け、舌先を濡らす程度の量を含んだら、舌全体になじませるようにしながら味わいます。
ウイスキーが体温で温められて、芳醇な香りが口いっぱいに広がり、鼻から抜けます。
飲み込んだ後にはまた違った風味を余韻として感じられ、複層的な風味を楽しめるのが特徴です。
飲み込んだ時の、アルコールのとげとげしさや悪酔い防止のために、チェイサーを準備するのがおすすめ。
口に含んだウイスキーの倍の量を目安にして、チェイサーと交互に飲みましょう。
ウイスキーのキレと喉ごしを楽しめる「ハイボール」
ハイボールは、容量が大きめのグラスやタンブラーに氷とウイスキーと炭酸水を入れるだけの、手軽な飲み方です。
ビールと同じように喉ごしとキレのある味わいが魅力で、比較的コスパも良く手軽に楽しめるため、定番のウイスキーの飲み方として定着しています。
お好みでレモンを絞ったり、カットレモンやスライスレモンを入れたりして飲むのもおすすめですが、より手軽に楽しみたいなら市販されているレモン果汁がおすすめ。
レモンをカットする手間がなく、後片付けも最小限で済みます。
18年以上の長期熟成したウイスキーは、熟成によって生じる深みのある香りや味わいを損ねる場合があるため、ハイボールとの相性がイマイチ。
熟成期間が12年未満のウイスキーで楽しみましょう。
ウイスキーを好みの濃さ&すっきり味わえる「水割り」
水割りは、ウイスキーと適量の冷水をグラスに入れる飲み方です。
水道水ではカルキ臭を感じる場合があるため、ミネラルウォーターを使いましょう。
ウイスキーを、自分の好みの濃さですっきりと楽しめます。
冷水の替わりに冷やした炭酸水を入れるのもおすすめです。
氷入りのハイボールの冷たさが苦手な方でも飲みやすく、炭酸によってウイスキーの風味がよりいっそう際立ちます。
ダイエットをしている方なら、常温の水や炭酸水を使いましょう。
体を冷やさず、アルコールの血管拡張効果によって新陳代謝が向上します。
ウイスキーの繊細な風味を楽しめる「トワイスアップ」
トワイスアップは、グラスにウイスキーと常温の水を1:1で入れる飲み方です。
もともとは「ブレンダー」と呼ばれる、ウイスキーのブレンド比率を決める職人のための飲み方として知られています。
ほどよくアルコール感が薄れて飲みやすく、ウイスキーの香りやまろやかな味わいが開くため初心者にもおすすめです。
トワイスアップでウイスキーを飲むなら、グラスにもちょっとこだわってみましょう。
ワイングラスのようなチューリップ型の形をしたグラスを使えば、加水によって開いた味や香りを、より感じやすくなります。
ウイスキーの味と風味の変化を楽しめる「オン・ザ・ロック」
オン・ザ・ロックは、氷を入れたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方です。
ウイスキーを注いでから、周囲が結露したら飲み頃です。
氷が溶けて徐々に水になるにつれてウイスキーが薄まり、味が少しずつ変化する様子を楽しめます。
ただし、飲むのに時間をかけすぎるのは禁物。
薄まりすぎてウイスキーの味が感じられなくなってしまいます。
「ロックグラス」という専用のグラスも売っていますが、必ず必要という訳ではありません。
使うのはプラカップでもいいので、まずはオン・ザ・ロックでウイスキーを楽しんでみましょう。
濃すぎないウイスキーをかっこよく味わえる「ハーフロック」
ハーフロックは、氷を入れたグラスに水とウイスキーを同量ずつ入れる飲み方です。
ロックよりも飲みやすく、水割りよりも濃い味わいを楽しめるのがメリット。
見た目は完全にオン・ザ・ロックなので、ちょっとカッコつけたい時にぴったりです。
お酒にあまり強くない方や初心者におすすめの飲み方で、悪酔いや二日酔いの心配なく飲めます。
SNSに投稿するなら部屋の照明を暗くして、ナッツを乗せたお皿と一緒の写真を撮影しましょう。
雰囲気抜群で、SNS映え間違いなしです。
ウイスキーを爽やかに楽しめる「ミスト」
ミストは、砕いた氷(クラッシュアイス)を敷き詰めたグラスにウイスキーを注ぐ飲み方です。
グラスの表面に結露が広がり、霧(ミスト)のように見えます。
氷が溶ける速度が速いため、ロックよりも飲みやすいのがメリットです。
暑い夏に、いつもよりちょっとキツめの一杯を飲みたい時におすすめです。
クラッシュアイスは、氷とまな板、包丁、ビニール袋があればすぐに作れます。
ビニール袋に氷を入れてまな板の上に乗せて包丁で叩くだけ。
コンビニやスーパーにクラッシュアイスを買いに行くのが面倒な時に便利です。
おしゃれな見た目と飲むたび違う味わいを楽しめる「ウイスキーフロート」
ウイスキーフロートは水とウイスキーの境界線を作る飲み方です。
氷を入れたグラスの7分目まで水を注ぎ、マドラーに沿ってウイスキーをゆっくり注げば完成です。
きれいな見た目にするためには練習が必要ですが、口に含む水の量とウイスキーの量を変えると、全く違った味わいを楽しめます。
見た目にもおしゃれなので、飽きが来ずに飲み続けられます。
マドラーがない場合は「菜箸」で代用できます。
割りばしは表面がザラザラしていて失敗しやすいので注意してください。
ウイスキーの芳醇な香りをじっくり楽しめる「ホットウイスキー」
ホットウイスキーは、80度に温めた適量のお湯とウイスキーをグラスに注ぐ飲み方です。
ウイスキーを先に注ぐ派と、お湯を先に注ぐ派に分かれていますが、初心者におすすめなのはウイスキーを先に注ぐ方法です。
先にお湯を入れると、ウイスキーの濃度を調整しにくくなります。
ウイスキーは度数が高いため、自分の好みや体調に合わせやすいよう、ウイスキーを先に入れましょう。
レモンやシナモンなど、ウイスキーの風味に合わせて入れてみるのもおすすめです。
ホットカクテル風のウイスキーを楽しめます。
グラスはあらかじめ温めておきましょう。
80度の適温をキープしやすく、より美味しいホットウイスキーになります。
スコットランドのウイスキーの飲み方は?おしゃれ&手軽なカクテルを紹介
スコットランドで製造されているスコッチウイスキーは、世界で最も流通量が多いと言われています。
ウイスキーの本場と言われるスコットランドでは、様々な飲み方でウイスキーを楽しんでおり、中には生牡蠣にウイスキーを数滴垂らして食べる地域もあります。
今回は家飲みでも活躍するウイスキーカクテルを紹介するので、気になった方はチェックしてみてください。
おしゃれな見た目と甘酸っぱい味わいの「スコッチコリンズ」
さっぱりとした味わいでオールシーズン楽しめる「ハイランドクーラー」
スコッチウイスキー協会オリジナルカクテル「オールドアイランズ」
おしゃれな見た目と甘酸っぱい味わいの「スコッチコリンズ」
準備する物
- スコッチウイスキー:60ml
- レモンジュース:20ml
- 砂糖:ティースプーン2杯
- 炭酸水:適量
スコッチウイスキーとレモンジュース、砂糖を混ぜたらグラスに注いで炭酸水で満たしたら完成です。
甘酸っぱい味わいで飲みやすく、初心者や女性が親しみやすい味わいです。
使用するスコッチウイスキーは、スペイサイド地方のウイスキーがおすすめ。
スペイサイドのウイスキーは華やかな香りが特徴で、レモンとの相性が良く、カクテルがより親しみやすい味わいになります。
さっぱりとした味わいでオールシーズン楽しめる「ハイランドクーラー」
準備する物
- スコッチウイスキー:40ml
- レモンジュース:15ml
- シュガーシロップ:10ml
- ジンジャーエール:適量
スコッチウイスキーとレモンジュース、シュガーシロップ、氷を混ぜてジンジャーエールを注げば完成です。
スコットランドのハイランド地方にある高原をイメージしたカクテルで、季節を問わずに楽しめる爽やかな味わいが魅力です。
使用するスコッチウイスキーは、カクテルの名前にもなっているハイランド地方のウイスキーがおすすめ。
クセがなく、大麦麦芽の自然な風味が特徴で、爽やかな味わいにぴったりです。
スコッチウイスキー協会オリジナルカクテル「オールドアイランズ」
準備する物
- スコッチウイスキー:25ml
- レモンジュース:40ml
- コアントロー:15ml
- シュガーシロップ:少々
- レモネード:適量
氷を入れたグラスでレモネード以外を混ぜ、レモネードを浮かべて完成です。
甘みと酸味のバランスが良く、爽快感ある味わいを楽しめます。
スコットランドの古くからの盟友である、フランスをイメージしたと言われているカクテルです。
使用するウイスキーは「ザ・マッカラン」がおすすめです。
「ウイスキーのロールスロイス」と称される味わいは、カクテルはもちろん、ウイスキーだけでも美味しく味わえる逸品です。
こだわりの製法で作った華やかな味わいをお楽しみください。
ウイスキーをおしゃれ&カッコいい飲み方で楽しんでみよう
ウイスキーは不思議なお酒です。
例えば居酒屋で出てくるハイボールでも、照明や背景を工夫すればおしゃれでカッコよく見えます。
まずはお手軽なハイボールから、様々な飲み方で楽しんでみてください。
ウイスキーを楽しんでいるうちに、自然とおしゃれにカッコよく飲めるようになります。