ウイスキーはグラスを変えると味が変わります。
なぜならグラスの形や薄さによって、ウイスキーの流れ込み方が変わり、感じられる味わいが変化するためです。
しかし、販売されているグラスやウイスキーは様々で、何を選んでいいのか悩んでしまいます。
そこで今回は、ウイスキーの飲み方別におすすめのグラスとウイスキーを紹介します。
ウイスキーを楽しむなら、グラスにもちょっとこだわってみてください。
きっと、もっとウイスキーが好きになります。
【ウイスキーストレートにおすすめ】味と香りを楽しめる「テイスティンググラス」
テイスティンググラスは、ワイングラスのような、チューリップ形状が特徴のグラスです。
飲み口が狭まっているため、ウイスキーの香りが逃げず、熟成によって醸された豊かな風味を楽しむのに特化しています。
もともとは複数のウイスキーをブレンドした「ブレンデッドウイスキー」のブレンド比率を決める職人が使用するグラスですが、最近では一般の方にも普及しています。
ウイスキーをストレートで楽しみたいなら、ぜひチェックしてみてください。
【テイスティンググラスの選び方】リムの角度と薄さがポイント
テイスティンググラスを選ぶ時のポイントは直接口に当たる「リム」の薄さと角度です。
リムは薄ければ薄いほどウイスキーが口内でフラットに広がりやすく、舌全体で味わえます。
リムの角度は、ウイスキーの香りの楽しみやすさに直結します。
リムが広がっていると、せっかくの香りが逃げてしまい、樽の熟成香や原料の大麦麦芽の香りを楽しめません。
しかし、リムが狭すぎれば飲みにくくなってしまうため、程よい狭さのリムになっているテイスティンググラスを選ぶ必要があります。
次で紹介するのは、リムの薄さや角度がちょうどよく、ウイスキーをストレートで楽しむのにぴったりなグラスです。
ぜひ見てみてください。
味・香りが楽しめてストレートにおすすめなのは「グレンケアン ブレンダーズモルトグラス」
創業40周年を迎えるグレンケアン社が開発した「ウイスキー専用テイスティンググラス」です。
リムは薄く、ほどよい角度で、底にいくほど広がっています。
リムが薄いためウイスキーを飲みやすく、中央のボウルと呼ばれる部分が広いため、ウイスキーの香りが立ちやすいのが特徴です。
底部が厚く、倒れやすいように感じるかもしれませんが、重量感があって倒れにくいため安心です。
グラスの持ち方は、底部を握りこむようにして持ちます。
厚みのあるガラスのおかげで、体温がウイスキーに伝わらず、ウイスキーの風味を損ねずに済みます。
本格的なグラスですが、良心的な価格なので初心者におすすめです。
華やかな味わいと香りでストレートにおすすめ「ザ マッカラン 12年」
「ウイスキーのロールスロイス」と称される味わいのスコッチウイスキーです。
フルーティな味わいと華やかな香りが特徴で、貴重なシェリー樽を使用して熟成させています。
ドライフルーツのようなすっきりとした甘み、シェリー樽由来の優しい甘みがあり、親しみやすい味わいです。
ウイスキー初心者なら、まずはウイスキーと水を1:1で割って楽しんでみてください。
アルコール感が薄まり、ウイスキーの風味が立ちやすくなるため、完全なストレートよりも飲みやすくなります。
【ウイスキーハイボールにおすすめ】冷たさを長時間キープできる「保冷タンブラー」
ハイボールを楽しむなら、保冷性能に優れたタンブラーがおすすめです。
キンキンに冷えた状態だけでなく、自分好みの濃さをキープできます。
保冷タンブラーで、冷たいハイボールの喉ごしや風味を楽しんでみてください。
【保冷タンブラーの選び方】「真空二重構造」がポイント
「真空二重構造」とは、側面と底面が二重構造になっており、内部が真空になっているタンブラーです。
熱は物質を介して伝わるため、なんの物質も存在しない真空状態にすると、熱が伝わる心配がありません。
ハンドルの有無や容量は汎用性に合わせて選ぶのがおすすめです。
ハイボール以外に、普段から500mlサイズのチューハイやビールを飲むなら、氷や泡のぶんを加味して700mlが使いやすいサイズです。
しかし、700ml入ったタンブラーは、何度も上下させると疲れてしまうのがネック。
それならばハンドル付きのタンブラー、といったように選びましょう。
おすすめは冷たいハイボールをキープ可能&丈夫な「STANLEY 真空ジョッキ」
「STANLEY(スタンレー)」の最大の魅力は頑丈さです。
もともと軍用として開発されているため、ちょっとやそっとの衝撃では破損する心配がありません。
700mlのサイズでハイボールだけでなく、ビールやチューハイなど汎用性が高いため、普段使いとしても便利です。
ハンドルがついているため、ハイボールが満タンに入っていても持ち上げやすく、酔っ払っても落としにくいため安心して使えます。
真夏の炎天下でのバーベキューで、キンキンに冷えたハイボール缶を注いだ時に、氷なしでも30分以上ぬるくなりません。
アルコール度数9%のハイボールなら、ウイスキー100mlを炭酸水400mlで割れば完成です。
飲みごたえのあるガッツリハイボールをお楽しみください。
スコッチらしい風味でコスパの良さでハイボールにおすすめ「ジョーニーウォーカー ブラックラベル」
ジョニーウォーカー ブラックラベルは、12年以上熟成させた29種類のウイスキー原酒をブレンドしたウイスキーです。
優しい甘みとオレンジやレーズンのようなフルーティな味わい、心地よいスモーキーなフレーバーが特徴です。
本格的なスコッチウイスキーの味わいと、リーズナブルな価格で、スコッチウイスキー売り上げナンバーワンを誇っています。
ハイボールにすると、最初にスモーキーな香りが広がり、その後にフルーティな味わいが口いっぱいに広がります。
後味は爽やかで、スモーキーな香りがスッと抜けていき、飽きが来る心配がありません。
とても飲みやすく、スコッチウイスキー初心者にもおすすめの逸品です。
【ウイスキー水割りにおすすめ】掴みやすくて飲みやすい「タンブラーグラス」
「タンブラーグラス」は大きすぎず小さすぎないサイズが特徴です。
保冷タンブラーよりも背が低く、掴みやすく、ウイスキーの水割りをまったりと楽しむのに向いています。
ウイスキーと水、氷がちょうど収まり、ゆっくりとした時間を楽しめます。
【タンブラーグラスの選び方】持ちやすさと保冷性能がカギ
タンブラーグラスを選ぶ時は、結露対策と氷が溶けてウイスキーが薄くなりすぎるのを防ぐのがポイントです。
結露したグラスは滑りやすくて落とすリスクが高まりますし、ウイスキーが薄くなりすぎると、せっかくの風味が損なわれてしまいます。
結露しなければ持ちやすく、保冷性能が高ければウイスキーの水割りをじっくりと楽しめます。
シンプルデザインと確かな性能で水割りにおすすめの「PROGRESS タンブラー」
チタンは、金属アレルギーの心配が少なく、保冷性能に優れる金属です。
金属アレルギーは、金属がイオン化して飲み物に混入すると発症します。
しかしチタンはイオン化のリスクが低く、医療用のメスにも採用されているため安心です。
保冷性能が高く、結露やウイスキーが薄まる心配がないのもポイント。
映画やドラマに夢中になりすぎて、水割りを飲み切るのに時間がかかっても大丈夫です。
「水割り」が「ウイスキー風味の水」にならず、飲み頃をキープしてくれます。
見た目もクールで、リモートワーク中に使うタンブラーとしても活躍間違いなしです。
「女王」と称されるバランスの取れた香りで水割りにおすすめの「ボウモア 12年」
「ボウモア 12年」はクセの強い味わいと香りで有名な「アイラ島」で製造されているウイスキーです。
「アイラモルト」とも呼ばれ、好き嫌いが分かれやすいのが特徴です。
しかし「ボウモア 12年」はスモーキーさがあまりなく、バランスのいい味わいを楽しめるため初心者にもおすすめの逸品。
水割りにすると、クセの強さは息をひそめ、原料の大麦麦芽の優しい甘みを堪能できます。
ウイスキー初心者には潮の風味は難しいかもしれませんが、ボウモア 12年を口に含んでいる間や飲み込んだ後に、微かに海風のような風味を感じられます。
好みが別れやすいアイラモルトは、好きになると他のウイスキーでは物足りなさを感じ、沼にハマってしまうためご注意ください。
【ウイスキーロックにおすすめ】適度な重量感で手に馴染む「ロックグラス」
ロックグラスは400g程度の重さがあり、初めて手に持った時は、重さに驚く方もいるでしょう。
重さがあるのは、透明度が高くてウイスキーの色合いを楽しめるグラスにするために、酸化鉛が含まれているからです。
ロックグラスの重さは、手に持った時の馴染みやすさを感じやすくさせてくれます。
重量感を感じるロックグラスは、高品質で透明度の高いガラスと、手に馴染む感触を楽しめる証です。
長期間愛用できるロックグラスを選んでみてください。
【ロックグラスの選び方】長く愛用しても飽きが来ないシンプルデザインがポイント
ロックグラスは、長く愛用するのを前提に選びましょう。
なぜなら、価格が高いから。
1つで1万円を超えるグラスも多いですし、何度も買い替えるくらいならウイスキーを買ったほうがお得です。
シンプルデザインは、見た目に飽きが来ない点と、洗いやすい点がメリットです。
透明度の高いロックグラスは食洗器非対応なため、複雑なカッティングは洗う手間を増やしてしまいます。
お手入れの手軽さは、長期間愛用しやすくなるため、シンプルなデザインをチョイスしましょう。
圧倒的な透明感でロックを見た目でも楽しめる「カガミクリスタル ロックグラス」
「カガミクリスタル」は90年以上の歴史を誇るグラスブランドです。
高品質なガラスを使用した透明度の高いグラスを販売しており、ウイスキー初心者でも手が届く価格帯が魅力。
江戸切子を使用したカッティングが得意ですが、今回はシンプルでお手入れしやすいグラスを選びました。
底に十分な厚みがあるのも、おすすめポイントです。
厚みのあるガラスによって、テーブルからの熱をシャットアウトできるため、ウイスキーをロックで楽しみやすくなります。
重厚感のあるロックグラスで、オトナの特別な時間をお過ごしください。
甘い風味と力強い味わいでロックにおすすめの「ジムビーム ハニー」
ウイスキーに自然素材のハチミツをブレンドしてあるのが特徴です。
優しくもしっかりと感じられる甘み、アルコール度数35%の飲みやすさが魅力で、ウイスキー初心者でもアルコール感をあまり感じずに楽しめます。
おつまみは、濃い味が好みならビーフジャーキー、薄味が好みならナッツやドライフルーツがぴったり。
好きなおつまみと本を準備したら、ウイルキーロックと一緒に、のんびりとした時間を楽しむだけです。
ウイスキーはグラスにこだわればもっと美味しく楽しめる!
ウイスキーは、飲み方に合わせたグラスを使うのがおすすめです。
グラスにこだわると、もっとウイスキーの味わいと風味が引き立ち、よりおいしく味わえます。
テーブルの上に、ウイスキー入りのグラスと一緒にキャンドルを置けば雰囲気抜群。
ほんのり酔いが回った状態で見るキャンドルの優しい光は、仕事の忙しさを忘れさせてくれます。