東京文京区にある湯島天神にて開催された「梅酒まつりin東京2016」に行ってきました。
一般社団法人梅酒研究会が主催するイベントで、今年の開催日は10月7日から11日まで。2016年は東京の他にも、これまでに福岡や兵庫などで開催されました。
梅酒まつりのピーアールに
「日本全国より100蔵以上の酒蔵の皆さまから170銘柄以上の梅酒が登場します!」
とあります。
「そんなにあるの!」と思う人もいるでしょう。
10年くらい前からでしょうか。各地の酒蔵で、梅酒作りに取り組むところが増えてきたように思います。日本酒や焼酎の売上が落ち込んでいるため、新たなニーズを掘り起こすためかなと思います。発泡清酒やジュースを混ぜたリキュール(梅酒もこの1つですが)が増えているのも、その一環でしょうね。
それはともかく、おいしい梅酒が集まるのであれば、行かない手はありません。セブンイレブンで前売りチケット(1400円、当日販売は1600円)を購入して、いそいそと出かけてきました。
湯島天神の最寄駅は、東京メトロ千代田線の湯島駅で歩いて3分程。都営地下鉄大江戸線の上野御徒町駅や、JR山手線の御徒町駅からなら歩いて10分くらいです。当日の天気はあいにくの曇りがち。駅から湯島天神に向かうところでも、ポツポツと降っていました。
駅から国道453号沿いに向かうと、こんな景色が見られます。
石段を上がると、左手に梅酒まつりの受付ができていました。
ただし石段を上がらずに、もう少し先に行くと大きな鳥居があります。七五三の張り紙に季節を感じます。
さらに進むと、裏口っぽい扉。牛と梅鉢紋が彫ってあります。またさらに進むと、こちらも入り口です。
境内にあるのは、天満宮恒例の牛。頭や角の先の色が変わっているのは、そこを撫でる人が多いからでしょうね。
石作りの牛もいました。こちらも堂々の風格です。
そして学問の神様をお祀りする天満宮ならでは、絵馬がたくさんかかっていました。
そろそろ推薦入試なども始まっていますし、何人の人が来春を笑顔で迎えられるのでしょうか。
ちなみに私が引いたおみくじは末吉でした。
さて梅酒まつりです。
受付では、注意書き、参加パス、アンケート、プラスチック製のカップが貰えます。パスは何色か用意されており、色で出入りをチェックする方式になっています。
中に入ると、ロの字に置かれたテーブルに、種類ごとに分かれた梅酒がありました。4組(色)くらいが一緒に入っており、全部で50人くらい。ゆっくりマイペースで飲むことができました。
主催側には申し訳ありませんが、雨が降っていてよかったなと。
その参加者ですが、ザッと見たところ、男女比では女性が8割くらい。日本酒の試飲会などでも女性の割合が増えつつありますが、梅酒まつりでは、はっきり女性の方が多かったです。
女性をターゲットにした梅酒が多いのも納得です。
入って10分ほどすると、雨足が強くなってきました。そうなると大変なのはスタッフ。テントの端を処理しつつ、溜まった雨水を運んでいました。
制限時間が30分なので、気になったのがあれば、どんどん飲んでいくことになります。
ただ、全部(170種類)飲もうとすると、10秒に1本の割合となります。さすがにそれは難しいですね。ラベルや見た目で選びつつ、50~60本くらいを飲みました。おいしいものはお代わりしたので、実際に飲んだ量は、もうちょっと多めです。
そうした中から「おいしかったな」と思うものを紹介していきます。
まずは月桂冠の完熟梅酒原酒。大手メーカーと聞くと、無条件で避ける人もいますが、おいしいものはおいしいです。
「上芳養ビリケン幻の梅酒の白」は、赤と白とを出品していましたが、比べると好みは白です。ただ赤もおいしかったです。
こちらは「神渡きぬごし梅酒」。香りが好みでした。
「AIZU DREAM うめの酒」は、「この酒色は?」と思ったのですが、意外にもスルッとした口当たり。
泡盛に漬け込んだ梅酒もたくさん出品していました。この「壱」もその1つです。
こちらは「バラ梅酒スパークリング」。あると聞いていましたが、スパークリング梅酒は初体験でした。
もうちょっと詳しく説明できれば良いのですが、なにせ30分しかないため、次々に飲みながら、印象に残ったのがあれば写真を撮る…でしたので、詳しくは覚えきれませんでした。
パンフレットでもあれば良かったのですけど、有料だったので買いませんでした。紙っぺら1枚でも良いので、用意して欲しかったですね。
こちらは併設してある販売所。出品した梅酒の多くを購入することができます。
購入したのは、中野BCの「なでしこのお酒 蜂蜜梅酒 てまり」と、白鶴酒造の「ぷるぷる梅酒ゼリー」です。どちらも試飲できなかった梅酒で、前者は「なでしこのお酒って何?」と興味をもったので。後者は「そう言えば、そんなのがあったなぁ」と飲みたくなったので。秋の夜長に味わいたいと思います。
自宅で梅酒を漬けている人もいると思います。初夏に漬けた梅酒が、ようやく飲み頃になるのがこの時期。もっともしっかり漬かった梅酒が好きな人なら、半年、1年は待つ必要があります。それまでじっと待つのがつらい人は、市販の梅酒を飲んでみてはどうでしょうか。