お酒売り場にいるだけで、鼻歌を歌ってしまいそうになる酔いどれ女子です。
お酒は見てるだけでも楽しくて♪
今日は、日本酒検定の出題範囲にもなっている、ラベル表示についてお話をしたいと思いますが、ではさっそく、ここで問題です!
次の中に、日本酒のラベルに表示してはイケナイ言葉があります。それはどれでしょう!
A.極上
B.宮内庁御用達
C.受賞の記述
正解は…
Bの「宮内庁御用達」です。
「官公庁御用達」の文言の記載は禁じられているのであります。
ほかにも、禁止記載事項があります。
【禁止記載事項】
◆業界内で「最高」「第一」「代表」など最上級を意味する用語
◆特定名称酒に類似する用語
「特定名称酒」とは、純米酒、純米吟醸、純米大吟醸…など、日本酒の種類を表す名称ですが、ただでさえややこしいのに、さらに類似する言葉、たとえば「お米だけのお酒」とか「純米的」とか記載されても困りますね。
一方、必ず記載しなくてはいけない【必要記載事項】というのも、決まっています。
【必要記載事項】
◆原料名
◆製造年月(瓶詰めをした日)
◆保存または飲用上の注意
◆輸入品の場合は原産国名
◆外国産清酒を使用したものの表示
それから、次の「任意記載事項」を知っておくと、お酒のラベルを見るのがもっと楽しくなると思いますよ。
【任意記載事項】
◆原料米の品種名…原料米の使用割合が50%を超えている場合
◆清酒の産地名…お酒を醸造した産地
◆貯蔵年数…1年以上貯蔵したお酒は表示可能(1年未満の端数は切り捨て)
◆原酒…水を加えてアルコール度数などを調整していないこと
◆生酒…火入れ(低温加熱殺菌)を一切していないお酒
◆生貯蔵…火入れをしないで貯蔵し、出荷前にのみ火入れしたお酒
◆生一本…ひとつの製造場だけで造られた純米酒
◆樽酒…木製の樽で貯蔵したお酒
◆「極上」「優良」「高級」など品質が優れている印象を与える用語…自社に同一の種別または銘柄が複数あり、客観的に品質が優れていると説明できる場合に表示可能
◆受賞の記述…国、地方公共団体等公的機関から受賞した場合
禁止記載事項に「業界内で最上級」を示す文言はNGとされていますが、同一銘柄内でなら、その優良性を表現するのはOKということですね。
瓶のラベルは、限られたスペースの小さなステージのよう。ステージ上で、お酒の美味しさや酒蔵の意気込みがイキイキと謳われていて。そんなラベルがズラリと並んだお酒売り場、見ているだけでわくわくするのも当然かも。そしてつい、そのわくわくを買って帰ってしまう、と♪
CDの「ジャケ買い」ならぬ、お酒の「ラベル買い」もいいもんですね。酒屋さんで一目惚れしたお酒を、今宵はおうちでゆっくり呑みましょうか。では乾杯~!